712: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:08:02.30 ID:3+pD+bLQo
楓→凛の順番で、プロジェクトをこなしていければまだいけそうだが――
「まあ無理だよな」
これまでのラフを聴いた限りでは、凛のオケの方が早く上がりそうだ。
713: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:08:58.04 ID:3+pD+bLQo
凛は聞き慣れない言葉に首を傾げた。
「なにそれ?」
「んー、今とにかく進められるところまで進んじまおう……って感じだな」
714: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:09:25.92 ID:3+pD+bLQo
今までPが内製していたときとは違い、制作に色々な会社、色々な人物が絡んでいる。
調整役として、各担当者の尻を叩くのがせいぜい。
もし今後この制作方法がCGプロ内で主流になるなら……
715: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:09:59.36 ID:3+pD+bLQo
これまで凛にとって作業指示などはPから下りてくる一方通行に近いものだったが、
今回の件がきっかけで二人で一緒に走っているような――互いが互いに支え合う空気を憶えつつあった。
Pは凛に期待し、凛はPに期待する。
716: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:15:17.70 ID:3+pD+bLQo
・・・・・・
717: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:15:44.88 ID:3+pD+bLQo
日頃の学業、日頃のレッスン、日頃のお仕事。
年度が変わって、ラジオの新しいレギュラーが入ったり、テレビに映る仕事もだいぶ増えてきた。
特にラジオはニュージェネ三人での生番組で、全員慣れていない為に試行錯誤が続く日々だ。
718: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:16:14.07 ID:3+pD+bLQo
「今年、お花見しなかったな……」
レッスンスタジオが空くのを待つ間、第一課の窓から外を見る凛が、ぽつりと呟いた。
「そうだなあ、桜自体は毎日の行き帰りで見てたが」
719: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:16:44.36 ID:3+pD+bLQo
又聞きながら、一部のアイドルは、スケジュールの都合をつけて近くの児童公園でささやかな花見をしたらしい。
しかし凛のみならず、制作が佳境だったCD組や、普段の仕事が忙しい卯月と未央は
そのような機会を設けることができなかった。
720: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:17:22.05 ID:3+pD+bLQo
「来年はお花見したいね。それとも、もっと忙しくなっててそれどころじゃない方がいいかな? ふふっ」
凛が皮算用にくつくつと肩を揺らした。
「まあどっちに転んでもいいんじゃないかね。適当に理由つけて昼間からビール呷りたいもんだ」
721: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 21:17:49.66 ID:3+pD+bLQo
「プロデューサー、どうしたの?」
「サマーライブフェスからお誘いがきたぞ。今年の夏も暑くそして熱くなりそうだ」
「え? もう案内がきたの? 去年は夏に入ってからの話じゃなかったっけ」
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