過去ログ - 渋谷凛「私は――負けたくない」
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779: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 22:00:09.87 ID:3+pD+bLQo
「私の今の役目は、後輩をしっかり育てることさ。表舞台へは、そこに相応しい者が立てばいい」

麗はそのまま水を一口飲んで、少しだけ黙り込んだ。

ややあって短く嘆息してから、やれやれと云う表情で笑みを浮かべる。
以下略



780: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 22:00:45.24 ID:3+pD+bLQo
「それでも、凄い躍動感でした。
 今まで聞いたことのないほどクールな曲に、今まで見たことのないほどホットなダンス」

「……そうか。この曲を知らない世代が現役になったんだな……」

以下略



781: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 22:01:14.90 ID:3+pD+bLQo
「ウソ……17年も前の曲……? これが……?」

てっきり、最近発売されてまだ耳に入っていなかったものだと。

「たしか当時150万枚くらい売れたはずだ」
以下略



782: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 22:01:45.94 ID:3+pD+bLQo
「さっきのダンスは当時の振り付けのまま、コピーしただけなんだ。
 私がアイドルを目指すきっかけになったやつさ」

麗はもう一口、水を飲んで、「いつか――このレベルのパフォーマンスを、現代に復活させたいね」と
やや離れた机にペットボトルを置きにいく。
以下略



783: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 22:02:16.09 ID:3+pD+bLQo
「……あの、麗さん」

「ん? どうした」

麗が振り返ると、群衆の錯覚は霧散した。
以下略



784: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 22:02:59.58 ID:3+pD+bLQo
「甘いことを云うようですが、業界に入って、初めて、その頂の遠さを実感しました」

自らが、さきほど錯覚に視たような、観衆によって埋め尽くされたシーンに立てるのか。

「以前は、身近に感じていたトップアイドル、それが急にとても遠くの出来事のようで……」
以下略



785: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 22:03:28.55 ID:3+pD+bLQo
「私、このままやっていけるのか……」

消え入りそうな凛とは対照的に、強くはっきり麗の声が響く。

「案ずることはないだろうさ。いつだったかも云ったように、渋谷にはP殿がいる。
以下略



786: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 22:04:02.54 ID:3+pD+bLQo
「最近、渋谷はそれをちょっと忘れ気味だったんじゃないか?」

麗が意地悪く笑って云った。

しかしその顔はすぐに慈悲深くなる。
以下略



787: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 22:04:30.85 ID:3+pD+bLQo
麗の頭の中には答えがあるらしい。しかし、それを凛に伝える術がないのだ。

頭同士をケーブルでつなげられるテクノロジがあれば便利なのに。

そうすれば、頭で思ったことを自動的に文字へ起こしてくれる機械も出ることだろう。
以下略



788: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/08/10(月) 22:05:27.87 ID:3+pD+bLQo


――

「う〜〜川島さん、とっくりでもう一本、たっぷりくださいな」
以下略



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