過去ログ - 仮面ライダー×艦これ オンドゥルこれくしょん 夏休みスペシャル 
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149: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/08/11(火) 02:44:33.78 ID:q+Aq1JiG0

ある日、私は瑞鳳と一緒に手をつないで、買い物帰りの道を歩いていた。昼下がりの銀杏並木。枯葉があちこちに積もり、木漏れ日があちこちに降り注いでいた。少し冷たい風が吹いてるけど、瑞鳳が一緒なら寒くはなかった。

「あれ・・・?」

ふと、ベンチを見るとそこには若い長身の男性が座っていた。それは、私にとって忘れられない、見覚えのあるあの人だった。

「け、剣崎さん・・・!?」

彼がベンチに座り、こちらに微笑みかけていた。思わず瑞鳳を引っ張ったまま、そのベンチに駆け寄ってしまった。

でも、そこには誰もいなかった。



私は、なぜか彼の幻を見てしまっていた。





忘れられないのかな・・・。私も未練がましいね。



「祥鳳お姉ちゃん・・・? どうしたの?」

「ごめん。なんでもない・・・」

私は戸惑う瑞鳳の元に戻り、また一緒に歩き出した。




彼もきっとどこかで戦っているのだろう。果てしない灰色の砂丘に轍を作りながら、運命と。



だから私も歩み続ける。



いつかどこか、遠い場所で、あの人の笑顔にまた出会える気がするから。



私は瑞鳳に見えないように涙を拭い、少し早歩きで銀杏並木を歩いて行った。



剣崎さん。



貴方に、また会えるかな?



会えるよね。



きっと・・・



いつか、どこか、遠い場所で・・・。




あなたの笑顔に・・・








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