過去ログ - 仮面ライダー×艦これ オンドゥルこれくしょん 夏休みスペシャル
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◆li7/Wegg1c
[saga]
2015/08/11(火) 02:44:33.78 ID:q+Aq1JiG0
ある日、私は瑞鳳と一緒に手をつないで、買い物帰りの道を歩いていた。昼下がりの銀杏並木。枯葉があちこちに積もり、木漏れ日があちこちに降り注いでいた。少し冷たい風が吹いてるけど、瑞鳳が一緒なら寒くはなかった。
「あれ・・・?」
ふと、ベンチを見るとそこには若い長身の男性が座っていた。それは、私にとって忘れられない、見覚えのあるあの人だった。
「け、剣崎さん・・・!?」
彼がベンチに座り、こちらに微笑みかけていた。思わず瑞鳳を引っ張ったまま、そのベンチに駆け寄ってしまった。
でも、そこには誰もいなかった。
私は、なぜか彼の幻を見てしまっていた。
忘れられないのかな・・・。私も未練がましいね。
「祥鳳お姉ちゃん・・・? どうしたの?」
「ごめん。なんでもない・・・」
私は戸惑う瑞鳳の元に戻り、また一緒に歩き出した。
彼もきっとどこかで戦っているのだろう。果てしない灰色の砂丘に轍を作りながら、運命と。
だから私も歩み続ける。
いつかどこか、遠い場所で、あの人の笑顔にまた出会える気がするから。
私は瑞鳳に見えないように涙を拭い、少し早歩きで銀杏並木を歩いて行った。
剣崎さん。
貴方に、また会えるかな?
会えるよね。
きっと・・・
いつか、どこか、遠い場所で・・・。
あなたの笑顔に・・・
完
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