過去ログ - 仮面ライダー×艦これ オンドゥルこれくしょん 夏休みスペシャル 
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19: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/08/10(月) 21:46:14.65 ID:lcYsLXWc0

そこに、ユウキさん達がやって来た。

「いたいた! ナゲロパちゃんご苦労様!!」

気がつくと、私の周りを小さな円盤のような機械が光を放つ妖精のように飛んでいた。 食べ物と動物を混ぜ合わせたような機械たちが、私の周りで優しく吠えかけた。

「如月ちゃん。生まれなんか関係ないよ。アナタがどう生きていくか、それが一番大事なんじゃないかな?」

「私が、どう生きていくか・・・?」

「そう。私も昔、怪物になっちゃったことがあったから、わかるんだ・・・」

静かにユウキさんは言った。どこか懐かしむような暗い表情をしていた。

「でもね、弦ちゃんの、ううん、みんなの友情が、私を助けてくれたんだ」

「そうだったな・・・」と賢吾さん。

「あの時気づいてくれたの、賢吾くんが一番最初だったんだよね。ちょっと嬉しかったんだよ、あの時・・・」

「いやっ、そのっ、アレは・・・」

クールな雰囲気がどこへやら、しどろもどろに顔を赤くしてそっぽを向く賢吾さん。ちょっとかわいい。

「ふふっ・・・」

こほんと咳払いをし、賢吾さんが話し始めた。

「如月ちゃん。たとえキミがトライアルの技術を使って生まれた者だったとしても、キミの心は間違いなく人間だ。少なくとも俺はそう断言できる」

「賢吾さん・・・」

嬉しかった。みんなが私を受け入れてくれていた。

ヤダもう・・・! 涙で顔がしわくちゃだよ・・・!

「おぉ、そうや! 如月ちゃん言うたっけ? アンタもし良かったら、いろはにほへと組で住み込みで働かんか? ちょーど人手足りんて困っとったんやわ!」

「え・・・?」

「えぇなぁ! はじめもまことも、お姉ちゃんができて喜ぶやろな!! あ、はじめとまことって、うちらのかわえぇこども達や!」

私は戸惑った。でも、賢吾さんとユウキさんが黙って肩を叩いてくれた。

「はい・・・、ありがとうございます・・・!」

変だな・・・。

すごく嬉しいのに、なぜか涙が止まらなかった。



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