過去ログ - 仮面ライダー×艦これ オンドゥルこれくしょん 夏休みスペシャル
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◆li7/Wegg1c
[saga]
2015/08/10(月) 21:45:02.52 ID:lcYsLXWc0
でも食べ終わると、私はまた暗い表情に戻ってしまっていた。もう私は一人ぼっち。行くところなんかない・・・
それをたい焼き屋さんは察してくれたのか、
「お嬢ちゃん、なんか悩みでもあるんか? 俺らでよかったら聞くで?」と言ってくれた。
この人たちなら話してもいいかもしれない。私は全て話すことにした。
「私、今悩んでて・・・。私、もしかしたらバケモノの、深海棲艦の仲間かもしれないんです・・・。
誰かを傷つけちゃうかもしれないんです・・・。これからどうすれば・・・?」
「何言っとんねん、俺らのたい焼き美味しそーに食べてくれたんやから、悪い子ちゃうやろ!」
たこ焼き屋のおじさ・・・、お兄さんが言った。
「え・・・? 私が・・・」
その言葉は暗い海の底に沈んでいた、私の心に光を与えてくれた。
「前にコイツそっくりに化けてた黒いバケモンがおったんやけど、ソイツはウチらをヘビのバケモンから守ってくれたんやで!」
「まっ、俺も倒すのに手ェ貸したんやけどな!」とドヤ顔のお兄さん。
そんなお兄さんを、お姉さんが「調子に乗んねんっ!」と引っぱたいた。
「私・・・、バケモノじゃない・・・。ですよね・・・?」
「何言うとんねん、どっからどー見てもかわいい女の子やんか!」
何気ない言葉だけど、嬉しかった。
私は、バケモノじゃない。ひとりぼっちじゃないんだ・・・!
「ありがとう・・・ございます・・・」
そういうのが精一杯だった。
嬉しかった。涙が溢れてきて、止まらなかった。
胸の中に詰まっていたつかえがすっぽりと抜け落ちたような気分だった。
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