過去ログ - 仮面ライダー×艦これ オンドゥルこれくしょん 夏休みスペシャル
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◆li7/Wegg1c
[saga]
2015/08/11(火) 01:32:53.33 ID:T6gRRquU0
睦月は、震えながら自らの事情について、そして艦娘のこと、これまでの戦いのことについて、なんとか説明した。
「それで、気がついたら東京にたどり着いて・・・。でも、どこに行けばいいのかわからなくなって・・・」
「そうだったのか・・・」と、上城睦月。
「お願いします! 吹雪ちゃん達を・・・、一緒に助けてください!」
ココアを飲み干すと、睦月はいきなり頭を下げて頼んだ。 彼らが何者なのか、睦月には分からない。だが、同じ名前を持つ者同士、なぜか信じられるような気がしていた。
「えっ、ちょ、ちょっと落ち着いて睦月ちゃん! そんなこと言ったって私達そんな戦う力なんか・・・!」望美が動揺しながら言う。
その時だった。突然、金属の擦り合う音が睦月達の耳に聞こえた。
「え・・・?」
望美も、上城睦月も、言葉を失いその音の方向にあるモノを見た。嘗ての睦月にとって悪夢そのものだった、レンゲルのベルトが何時の間にか来ていたのだ。まるで、睦月に対して『戦え』と言うかのように。
ベルトを見ているうち、睦月の頭の中に忌まわしきあの声が聞こえてきた。
『戦え・・・戦え・・・!』
あの蜘蛛の声だ。カテゴリーA、スパイダーアンデッドだった。
だが、様子が以前とは異なる。なぜか、邪悪な意志は自分の心を操ろうとはしなかった。
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