過去ログ - 鷹富士茄子「私を見つけてくれたから」
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29:名無しNIPPER[saga]
2015/08/16(日) 05:11:24.76 ID:6kfpk/gV0


「あ、お姉ちゃん、大丈夫?」


俺は駆け寄って女性を助け起こそうとしました。


「あっ……大丈夫! 大丈夫ですよ〜」


しかし、女性は手が届く範囲に近づく前に急いで立ち上がりました。
女性はポンポンと着物に着いた土を払うと、目の前まで来ていた俺を不思議な物でも覗き込むように、頭を少し下げてまたじっと見つめてきました。
俺は……まぁ、小さかったですから。恥ずかしがってその目は直視できませんでした。
ただ言葉にならない声で呻いて、ただじっと見られるがままに、そこに突っ立っていました。

それからじっと見つめられた後、女性は鼻で小さく溜息をついて、「良かった、もう来年で……」と、間近でも聞きとりづらい程の声で呟いていました。
その呟きが何の意味か、その時はわかりませんでした。
その時はただ未成熟な自分の間近に迫る、成熟した女性の視線にただただ恥じらうばかりでした。
それから不意に、女性が中腰になって自分と目線を合わせて来ました。




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