1:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/11(火) 13:12:37.07 ID:Kz5Ot98OO
「ひみつが女を美しくするんだって。澪ちゃんがゆってた」
「そっかあ。じゃあ秘密がなくなったらどうなるのかなぁ？」
さぁね、
って言いながらお姉ちゃんが松前漬けをひとくち。
ぼんやり遠い目をしてて、ちょっと居心地わるかった。
今思えばあの時決めてたのかも。
次の日、お姉ちゃんが消えた。
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/11(火) 13:13:28.67 ID:Kz5Ot98OO
生まれた時からずっと仲良し、って言っちゃっていいと思う。
私たちのこと。
こんな歳になるともう
3:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/11(火) 13:13:58.72 ID:Kz5Ot98OO
『もんだい！』
置き手紙にはそう書いてあって、
4:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/11(火) 13:14:29.20 ID:Kz5Ot98OO
『これからわたしはお出かけしてきます。
夜になったらちゃんと帰ってくるよ。
だけど、
5:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/11(火) 13:14:59.64 ID:Kz5Ot98OO
とりあえずお姉ちゃんがお姉ちゃんで、
昨日からの延長線上であんまり何も変わってなくて、
たぶんお姉ちゃんは夜には帰ってくるんだろうって思うと
気が抜けたみたいで、
6:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/11(火) 13:15:30.76 ID:Kz5Ot98OO
まず、これ反則かなーって思ったけど
和ちゃん、梓ちゃん、純ちゃん、あと律さんにメール。
（ただし返事来てもすぐには開かない！）
7:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/11(火) 13:16:00.82 ID:Kz5Ot98OO
お姉ちゃんのいきそうなとこ。
学校。
楽器屋さん。
8:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/11(火) 13:16:30.09 ID:Kz5Ot98OO
頭の中でお姉ちゃんが生まれては消える。
どのお姉ちゃんも正しくって、でもどれもはっきりしない。
はじめ私は想像の中で
9:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/11(火) 13:16:59.28 ID:Kz5Ot98OO
『でも憂なら唯先輩のこと、普通に分かりそうだけどな』
「そうでもないよ。梓ちゃんにしか分からないことだってあるよ」
10:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/11(火) 13:17:27.91 ID:Kz5Ot98OO
私たち元はひとつの存在で、
便宜上ふたりに分けられてて、
チューペットアイスをちぎった傷口みたいに
今も生乾きで、
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