20:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:30:19.10 ID:dTNveX7eo
「んぅ・・・?
なんか声が聞こえたような・・・?」
周りを見渡してみたが、しぃん、と静まり返った図書館の中からは、
21:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:31:31.19 ID:dTNveX7eo
「っ〜〜〜、、っはぁ〜〜・・・
あ、もうこんな時間か。帰ろうっと」
櫻子は大きく伸びをすると、カウンターの後ろにあるコルクボードから鍵を取り上げた。
22:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:32:12.70 ID:dTNveX7eo
─
──
───
「やってしまいましたわ・・・」
23:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:32:49.67 ID:dTNveX7eo
(そういえば、あの匂いは・・・)
気のせいだったのかもしれないが、図書館の中で感じたあの匂いの正体が気になっていた。
24:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:33:27.66 ID:dTNveX7eo
─
──
───
25:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:34:08.39 ID:dTNveX7eo
櫻子は高校の頃にもファーストフード店でアルバイトをしていた。
フレンドリーな職場、というアピールポイント通りの環境で、
先輩にも「〜なんすか?」などという、言わば「なんちゃって敬語」で接していた。
26:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:34:54.00 ID:dTNveX7eo
図書館のアルバイトは、そんな妹が冬休みに家で堕落するであろう事を心配し、
櫻子の姉である撫子が後輩である綾乃に頼んでくれたそうだが、
殆ど人が来ないこの環境では、言葉遣いの懸念を払拭するには至らなさそうである。
27:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:35:46.32 ID:dTNveX7eo
「そういや、ここの図書館ってどんな本があるんだろ」
掃除をする時に背表紙こそ目の端に収めるものの、中身やタイトルまではちゃんと見た事がなかった事を思い出し、櫻子は図書館の中をとことこと歩き始める。
28:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:36:15.50 ID:dTNveX7eo
やはり自分には読書は向いていないのだと諦めかけたが、
それをネタに、姉に小馬鹿にされるのも癪に障る。
29:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:36:49.01 ID:dTNveX7eo
日当たりが良く、ぽかぽかと暖かいその場所は、良い昼寝場所として櫻子のお気に入りだった。
とりあえず前書きを読んでみる事にする。
30:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:37:23.31 ID:dTNveX7eo
机上で腕を枕にし、頭をその上に落ち着かせる。
頭に全てのパワーを集中させるため、身体全体の力を抜く。
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