51:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:54:56.49 ID:dTNveX7eo
「ところで向日葵は、本が好きなの?」
「好きか嫌いかで言われれば、好きな方だとは思いますが・・・」
52:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:55:52.63 ID:dTNveX7eo
向日葵は、自分がここに来る事になった経緯を、櫻子に話した。
子供の頃の事から、今起きている親とのすれ違いまで。
初対面の相手にも関わらず、素直に、隠さずに話せるのが不思議だった。
53:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:57:06.73 ID:dTNveX7eo
櫻子はしばらく目を瞑ってうーんと考えこんでいたが、しばらくすると目を開いてこう言った。
「向日葵は、優しいんだねぇ」
54:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:57:53.92 ID:dTNveX7eo
「優しいよ、向日葵は。
迷っているのは、自分が我が儘を言う事で、周りの人が困るのが嫌だからじゃないの?」
「そう、なんでしょうか・・・」
55:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 00:59:08.74 ID:dTNveX7eo
張り詰めていたものが溶けた勢いは止まらず、
それと同時に、今まで感じた事のない衝動を感じた。
56:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:00:53.82 ID:dTNveX7eo
妹が産まれたのは、小学校に入った頃。
「お姉ちゃんだもの、しっかりしなきゃね」
57:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:01:43.91 ID:dTNveX7eo
しばらくして顔を櫻子の薄めの胸から離した向日葵は、
悩みの種が洗い流されたような、すっきりした笑顔をしていた。
58:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:02:29.01 ID:dTNveX7eo
「自分でも、どうしてこんなに何でもかんでも話してしまったのか、分からないんですけど・・・
きっと、櫻子さんが天使みたいにに見えたから、ですわ」
「て、天使・・・?///」
59:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:03:11.92 ID:dTNveX7eo
余りにも褒めちぎられるのが照れくさくて、櫻子もいたずら混じりに返す。
「ひ、向日葵だって、その・・・
なんていうか、私がこうなれたらいいなぁっていう、
60:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:04:15.11 ID:dTNveX7eo
冗談交じりに軽く揉んだ程度だったのだが、妙に艶かしい声が返ってきたものだから、
櫻子は妙に恥ずかしくなってしまった。
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