69:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:12:03.19 ID:dTNveX7eo
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あの日以来。
70:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:12:48.58 ID:dTNveX7eo
「そういや、向日葵が返しに来た変な本。
確か、一番奥の棚だったかな」
何も書かれていない頁に、一瞬だけ文字が見えたような気がした事を思い出した。
71:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:14:49.78 ID:dTNveX7eo
二つの花が舞い踊る
そこにはいつも可愛い二人
72:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:15:51.57 ID:dTNveX7eo
向日葵も言っていた。何も書かれていなかったと。
櫻子も見たはずだった。何も書かれていなかったと。
73:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:16:20.40 ID:dTNveX7eo
「ん・・・んん・・・ぅ」
櫻子が目を覚ますと、夕暮れが今にも地平線の向こうに沈みそうになっていた。
74:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:16:48.26 ID:dTNveX7eo
驚いて、声のした方向に顔を向ける。
つい今しがた名前を呼んだばかりの女性が。
あの日櫻子が惹かれた、あの笑顔で座っていた。
75:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:17:15.45 ID:dTNveX7eo
「・・・来てたんなら、起こしてくれればよかったのに・・・」
「え〜? ダメですよ。
起こしたら櫻子さんの寝顔が見られなくなるじゃないですか」
76:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:18:16.15 ID:dTNveX7eo
向日葵を見ると、少し恥ずかしそうに言った。
「この間、胸を触られたお返し・・・です」
77:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:18:52.59 ID:dTNveX7eo
「んん・・・ヒント!」
「ヒント、ですか・・・?
うぅん・・・じゃあ。同音異義語で、魚の名前があります」
78:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:19:54.80 ID:dTNveX7eo
そういえば中学生の頃、そんな言葉を習った気がする。
・・・が、今は記憶を掘り起こしている時ではなかった。
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