77:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:18:52.59 ID:dTNveX7eo
「んん・・・ヒント!」
「ヒント、ですか・・・?
うぅん・・・じゃあ。同音異義語で、魚の名前があります」
78:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:19:54.80 ID:dTNveX7eo
そういえば中学生の頃、そんな言葉を習った気がする。
・・・が、今は記憶を掘り起こしている時ではなかった。
79:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:20:41.91 ID:dTNveX7eo
向日葵は少し嬉しそうな顔で立ち上がると。
櫻子の左頬に、静かに口吻をした。
80:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:21:11.23 ID:dTNveX7eo
「櫻子さんって、もしかして意外と・・・」
「う、うるさい、うるさいっ///」
81:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:22:13.63 ID:dTNveX7eo
「よかった、櫻子さんは、そのままで居てくれて・・・」
向日葵がぽつりと漏らした言葉の意味を考えていると、
82:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:23:21.10 ID:dTNveX7eo
図書館の一番奥。
山吹色の本がしまわれていたところまで来ると、向日葵は櫻子に向き直った。
83:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:23:59.78 ID:dTNveX7eo
向日葵は少し目を伏せた後、櫻子の瞳をまっすぐ見つめ、口を開いた。
「私は・・・櫻子さんの事が、好きです」
84:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:24:49.59 ID:dTNveX7eo
「そして・・・私の事を聞いても、茶化したりしないで、真面目に受け止めて下さいました」
「今も・・・こうして、ちゃんと私の瞳を見て、聞いて下さって・・・」
85:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:25:34.72 ID:dTNveX7eo
ぎゅっ、と。
徐々に崩れていく向日葵を愛おしく思い、
櫻子は今までとは違い、大事に大事に、向日葵を抱きしめた。
86:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:26:19.11 ID:dTNveX7eo
櫻子は向日葵と同じように、向日葵の瞳を見て口を開いた。
「私も、向日葵を初めて見た時は、天使って本当にいるんだなって、思った」
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