82:名無しNIPPER[saga]
2015/08/12(水) 01:23:21.10 ID:dTNveX7eo
図書館の一番奥。
山吹色の本がしまわれていたところまで来ると、向日葵は櫻子に向き直った。
「・・・あれから、来なくてすみません。
色々、考えていました」
「・・・」
「自分がなぜ『男の人がみんな、櫻子さんみたいならよかったのに』と言ってしまったのか。
それが自分でも分からなくて、ちゃんと整理してからにしよう、って」
「・・・うん。私もずっと、気になってたんだ」
「ここにもう一度来たのは、私の中で、整理がついたから、です」
「・・・そっ、か」
櫻子は次に何と言われるのか、なんとなく予想はしていた。
しかし、それに対する自分の気持ちが、まだ分かっていなかった。
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