過去ログ - インコ、網戸、それから猫
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54: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2015/08/14(金) 18:48:01.70 ID:9XUzSbFIo

 モモは嬉しくて仕方なくなったので、背中に首を回して顔をうずめた。
 日に当たった羽毛は、少し薄くなってしまった今でも十分温かかった。

「おい」

 急に丸まったモモを見て、猫は困惑したようだった。

「おい、寝るのか」
「ううん、少しだけ思い出にひたるだけ」
「……なら俺は帰るぞ」
「待って。そこにいて」

 猫はもっと困った様子だったが、断ったり勝手にいなくなったりすることもなかった。



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