55: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2015/08/14(金) 18:49:07.18 ID:9XUzSbFIo
日の光がオレンジがかってきたころに、飼い主はインコが網戸の前で丸まっているのを見つけた。
網戸の向こうには猫がいたが、インコを狙っているようではなかった。
おそらく雄と思われるその猫は、にゃあと一声鳴いてそれからゆっくりと去っていった。
残されたインコは、寂しそうではあったが決して不幸そうには見えなかった。
当たり前だった。
網戸を挟んで、彼と彼女は確かに満たされていたのだから。
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