過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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120:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/30(日) 23:11:20.42 ID:G+niSgN10
二人はミラーワールドを後にした。

「行くよ、八幡」

「その前に、一つだけ聞かせてくれ」

「なに?」

「もし俺がライダーだと知っていたらあの時、お前は俺のそばにいてくれなかったか?」

「それは……多分、変わらなかったと思う。辛い時に一人でいると、もっと辛くなるから……」

「ははっ、そいつが聞ければ十分だ。さぁ、戦おうぜ!」

「Swword Vent」

剣を構えて走る。留美の放ったヨーヨーを、重心を左にずらすことでかわす。

すると留美はそのまま手を右に引き、俺の体に糸が巻きついた。

「なんだと!?」

留美はさらにヨーヨーを巻き、俺の自由を奪う。

俺はその場で、身動きが取れなくなる。

「はっっ!」

留美はヨーヨーを持ったまま飛び上がり、降下キックを放つ。

当然俺は回避できるはずもなく、その場に転がる。その際にヨーヨーの束縛が解けたことは、

僥倖と呼んでいいだろう。

「Strike Vent」

一端距離を置こうと、炎攻撃を放つ。

「Coppy Vent」

この技は知っている、由比ヶ浜が使う、他のライダーの武器を複製する技だ。

何を使うつもりだ……?

次の瞬間、俺は眼をみはった。

そこに留美の姿はなく、かわりにいたのは雪ノ下が変身するはずの仮面ライダーナイトだった

からだ。

「姿までコピーできるのか……」

ちなみに彼女は、羽織っているマントで炎を見事に防いでいた。

「はぁっ!」

留美が、雪ノ下の武器ウイングランサーを片手に突進してくる。

剣と剣が激しくつばぜりあう。

「留美、ライダーバトルで勝ち残って世界を変えても、そんなもんには何の価値もない!」

「ライダーバトルとか、そんなのは関係ない!」

「なに……?」

「人間はみんなライダーなんだよ!自分が得するために、醜く他人を蹴落とす!だから、ライ

ダーになってもならなくても私のやることは変わらない!」

「そんな、力だけじゃっ!」

「権力を求めて何が悪いのっ!そうしなきゃ、この腐った世界は変わらないから!」

彼女の悲痛な叫びにひるんだ俺は、押し切られてしまった。

「はぁぁぁっ!」

「Final Vent」

留美の姿がもとにもどり、その傍らに契約モンスターが出現する。

どんな攻撃が来るのかと身構えると、留美が空中に飛び上がり、その足をカメレオンの舌がつ

かむ。



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