過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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126:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/30(日) 23:15:29.41 ID:G+niSgN10
「それで、飼い方なんだけど……」

「大丈夫ですよ!打ちも昔犬飼ってましたから!猫もいますし!」

猫と犬の飼い方は結構違うんだが……。

「へぇ、ちょっと意外。ヒッキーが何か飼うなんて……」

「兄は動物好きですよ?……人間以外は」

「そ、そうなんだ……。じゃぁ、安心かな。サブレ、ヒッキーのこと大好きだし」

「ま、少しの間なら仕方ないな。家族旅行、楽しいといいな」

「うん!ありがと!じゃぁ、お母さん達待たせてるからこれで」

「ではでは、お見送りしますよ」

八月も中盤に差し掛かり、夏休みという感じもなくなってくる。

残り日数を数えて憂鬱な気分になる。

深いため息をつくと、足元に何かが這い寄ってきた。

「なんだよ……」

うちの飼いネコかまくらだった。

なんだ、何か用か?

見つめあうこと数秒。

うん、すげぇ邪魔。

普段は小町にかまってもらっているのだが、今うちにはサブレがいるので、小町はそちらにか

まうことが多い。

あれ?うちの妹受験生ですよね。

「ま、お前の方がお兄ちゃんなんだから我慢しろよ」

幼いころから言われ続けてきたセリフを口にして、自分でも噴き出してしまう。

しかしあれだよね、俺がその年だった時よりも、小町の方がはるかに甘やかされている気がす

るんですが……。

俺、五歳ごろから家事やらされてたのに、小町の小学生時代家事をしているのを一度も見たこ

とがないんだけど。何ですか、僕の思い違いですか。

「おにいちゃーん、およ?珍しい組み合わせだね」

「どうした、何か用か?」

「よ、用がなければお兄ちゃんになんて話しかけないんだからねっ!」

「なにそのツンデレ……。お兄ちゃんちょっと傷ついたよ」

「冗談だよ冗談。お兄ちゃん、スマホ貸して」

「別にいいけど、何に使うんだ?」

「うん、イヌリンガルっていうアプリがあるから使ってみたいの!」

「なんかあやしいな……。ま、いいけど」

小町にせかされ、机の上のスマホを手渡す。

「サブレ、何かしゃべってみて!」

「キャンキャン!(遊んで!)」

「他には?」

「キャンっ!(遊んで!)」

「ヒャンッ!(遊んで!)」

「……お兄ちゃん、これ壊れてるんじゃないの?」

「壊れるほど使ってないんだけど……」



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