過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
1- 20
176:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/13(日) 23:10:00.72 ID:7YfIX9WR0
胸部を狙ったその攻撃は、彼女の両手で阻まれてしまったが、それでも相当のダメージを与え

られたはずだ。

「くそっ!」

「Strike Vent」

相模の右手に装着されたサメ型の武器から大量の水が放射される。

以前見た物より勢いは無いが、おびただしい量を出している。

水に押されるようにして、俺も相当の距離後ろに下がってしまった。

少しすると収まって、彼女の姿を探したが、相模はもうどこにもいなかった。

「逃げたか……まぁ、[ピーーー]つもりなんて無かったしな」

「うっ……」

現実世界に帰還した俺は、突如虚脱感に襲われた。

不思議に思い、全身を見渡すと、右手から血が流れていた。

「なんだ、これ……」

こんな場所に攻撃は受けていないはずだ。

と、俺が思索にふけろうとしていたまさにその時。

ドアを開く無機質な音が再び響いた。

「ひゃっはろ〜!」

雪ノ下、陽乃っ……。

「あっ、比企谷君だ〜。ひゃっはろ〜!」

「……んだよ」

「おやおや〜、その傷はどうしたのかな〜?もしかして、サバイブのカードを使いすぎてるの

かなぁ〜?」

「んなっ、てめえ、そんなものを渡しやがったのかっ!」

「当たり前じゃな〜い。強大な力にはリスクが伴う物なのです。使えば使うだけ、体がむしば

まれていくよ?」

何でもないことのように、さらりと言ってのけた。

「……姉さん、何の用かしら」

「もう、雪乃ちゃん、そんなに邪険にしないでよ〜」

「あなたがやってきたことを思えば、その位当然だと思うのだけど」

「ひどいな〜。せっかくすごいニュースをもってきてあげたのに」

「……ニュース?」

「そうだよ〜。雪乃ちゃんの大好きな小川絵里さん、意識が戻ったみたいだよ?」

「……っ!?それは、本当かしら?」

「大好きな妹に嘘なんかつくわけないじゃな〜い。それに、そんな嘘ついて私に何か得がある

の?」

「……」

陽乃に言葉を返すことは無く、雪ノ下は駆けだした。

「あっ、ゆきのんっ!」

「ガハマちゃ〜ん。雪乃ちゃんの行った場所、知りたい?」

「はい!教えてください!」

「うんうん、ガハマちゃんは素直でいいね〜。場所はね……」

雪ノ下陽乃に場所を聞いた俺達は雪ノ下の後を追った。

「ゆきのん……」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
635Res/1285.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice