過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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180:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/13(日) 23:15:01.72 ID:7YfIX9WR0
「……やるなぁ」

「感心している、場合かしら?」

「わーってるよ」

「「Swword Vent」」

再び剣と剣が衝突する。

その体勢のまま、俺は口を開く。

「……なぁ、雪ノ下」

彼女は言葉を返さない。

「何言ってんだって思うかもしんねぇけどさ、俺、今最高に楽しいよ」

「何を言ってるのかしら?あなた、マゾヒスト?」

「こんな時まで、変わんねぇな」

「人の本質は変わらない、というのはあなたの弁ではなかったかしら?でも、私も同感よ。他

のライダーと戦うのとは違う。あなたとこうしてぶつかり合うのは、最高に楽しい」

彼女のその言葉を引き金にして、俺達は少し身を離す。

「……なぁ、雪ノ下」

「なにかしら」

「もしよかったら、俺と、俺と友達に……」

「ごめんなさい、それは無理」

「またかよ……。最後まで言ってないのに」

「でも、この戦いが終わってあなたが立っていられたのなら考えてあげてもいいわ」

「そりゃ、俄然やる気が出るな」

「さぁ、おしゃべりは終わりよ。そろそろ、決めましょう」

「ああ、そうだな」

万感の思いを込めて、カードデッキから一枚のカードを抜き取る。

「「Final Vent」」

「グガァァアァッッ!」

「キィイィイイッ!」

俺達のモンスターがたがいににらみ、咆哮を上げる。

ほぼ同じタイミングで、俺と雪ノ下はモンスターに飛び乗った。

そして、ドラグランザーとダークレイダーがバイク型の姿に変形する。

ドラグランザーはウィリー走行をしながら炎を、ダークレイダーは機首部からエネルギー弾を

放出し、互いに向かって距離を縮めていく。

「「ハアアアァァァァッッ!」」

バイクとバイクが、互いの必殺技が激突する。

刹那、今までにないほどの規模の爆発が起きた。

爆風によって思い切り吹き飛ばされる。あまりに負荷が大きく、サバイブ体から通常の姿に戻

っていた。

薄れていく意識の中で、俺は立ち上がった雪ノ下を見つけた。

彼女はふらふらとした足取りで、だが確かな意思をもって、こちらに向かってくる。

その手には、彼女の得物「ウイングランサー」が握られている。

「……こ、れで」

「くっ」

「Swword Vent」



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