過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
↓
1-
覧
板
20
182
:
くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/09/13(日) 23:16:18.10 ID:7YfIX9WR0
オブザーバーとして、葉山と陽乃という超特大の余計な物まで付いてきたのが悩みの種だ。
そしてこのことは、文実に秩序が失われていることの何よりの証でもあった。
少なくなる一方のメンバーで何とか回していたこの状況でこの一件はとどめの一撃となった。
「それでは会議を始めます。本日の議題は、連絡の通りスローガンについてです」
雪ノ下の凛とした声が響き渡る。
まずは挙手でアイデアを求めるが、積極性の墓場と化したこの集団ではそれも難しい。
その様子を見かねた、というか雪ノ下のポイントを稼ごうとした葉山が発言する。
「いきなり発表っていうのも難しいと思うし、紙に書いてもらったら?説明は後でしてもらっ
て」
「そうね……。では、時間を取ります」
各自に紙が渡される。時期を見て雪ノ下がそれを回収して、生徒会執行部が内容をホワイトボ
ードに書いていく。
『みんなの笑顔の為に!』
『Open your Eyes For The Next φ」
『運命の切り札をつかみ取れ!』
『ウェーーイ!』
『天の道を往き、総てを司る』
『さぁ、お前の罪を数えろ!』
……ふざけ過ぎだろ。何でスローガンがアウトになったから考えろよ……。
ていうかウェーイってなんだウェーイって。ただの口癖じゃねぇか。
『小夜子ぉぉぉっ!』
これは書くまでもなかったよね?
何で橘さんの決め台詞を持ってきちゃったの?
そんなふざけた中でも、いくつかは真面目に書かれたと思われる物もある。
『八紘一宇』
うわぁ、誰が書いたか一発でわかるぅ。これが友情の力か!……絶対に違う。
と、みんながそれぞれのスローガンの案を見ている中に、これ見よがしの咳の音が響き渡った。
相模南だ。
「じゃぁ、最後。うちらの方から。『絆〜ともに助け合う文化祭〜』
相模は自分たちで考えた案を発表し、板書しはじめる。
「ははっっ!」
それを見た瞬間に、全くの無意識で笑いがこぼれ出た。
俺の反応に周囲がざわついた。
その嘲笑めいたざわめきが彼女の神経を逆なでする。
となれば、その発端であり立場が弱い俺のもとに矛先を向けるのは自明の理。
「……何かな?何か変だった?」
どうにか笑顔を取り繕ってはいるが、相模はだいぶ頭にきているらしく、頬がひきつっている。
「いやぁ、別に……くくっ」
言いかけてやめる、それも文句ありげに。これが相手を最も苛立たせる反応であることは経験
で知っている。
言葉では伝えられない物がある。
それはいつか平塚が言った言葉だった。
国語教師だからこそ、言葉の無力さを知っている、と。その時俺は皮肉交じりの返答をしたが、
その言葉は全くもって正鵠を得ている。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
635Res/1285.60 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編) -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1439474059/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice