過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/09/29(火) 12:59:44.51 ID:AuVSUEXb0
それが、いつか彼女が言っていた『成長』の正体だ。
……ふざけんな。
安易な変化を成長なんて言うな。
妥協の末の割り切りを、『大人になる』などとほざくな。
一朝一夕で人間が変わってたまるか。
変われ、変わる、変わらなきゃ、変わった。
そんなのは全部嘘っぱちだ。
昔や今の、最低の自分を認められないで、一体いつ誰を認められるのだ。
今までの自分は否定するくせに、未来の自分なら肯定できる。
それが欺瞞でなくてなんだ。
実態のない肩書に終始して、認めてもらえるとうぬぼれて、自らの境遇に酔って、自分が勝手
に作った鎖に縛られて、誰かに教えてもらわなければ自分の世界を見いだせない。
きっと彼女には、変身願望があったのだろう。
仮面ライダーになったのも、それが関係しているのかもしれない。
……やっぱり俺はお前が嫌いだよ、相模南。
だからお前は、俺が倒す。
階段を上り続け、終点、開けた踊り場に出た。
かくれんぼはおしまいだ。
見つけようぜ、俺達の答えを。
扉の南京錠は壊れていた。
扉を開くと同時、心地よい風が俺を吹き抜ける。
相模はフェンスに寄りかかるようにしてこちらを見ていた。
その表情が一瞬驚愕に変わり、そして落胆する。
そりゃそうだろう。お前が見つけてほしかったのは俺なんかじゃないだろうから。
だがそれはこっちだって同じだ。
今は、ライダー同士でではなく、ただの生徒として話を進めさせてもらおう。
「エンディングセレモニーが始まるから戻れ」
「別にうちがやらなくてもいいんじゃないの」
「俺もそう思うんだがな。残念ながらそうもいかない。時間がないから急いでくれ」
「時間って……もうセレモニーは始まってるんじゃないの」
「本当ならな。今はみんなが頑張って時間を稼いでる」
「それ、誰がやってるの?」
「三浦や雪ノ下や火野先生達だ」
今頃は三浦達の演奏の中盤くらいだろうか。
「ふーん……」
「わかったら戻れ」
「じゃぁ、雪ノ下さんがやればいいじゃん。あの人何でもできるし」
「そういう問題じゃねぇ。お前の持ってる集計結果とかいろいろあんだよ」
「じゃぁ、集計結果だけ持ってけばいいでしょ!」
俺の手に紙を叩きつける。
一瞬、本気で帰ろうかとも思った。
それでこいつを徹底的に終わらせる。
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