過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/09/29(火) 13:11:12.08 ID:AuVSUEXb0
目をそらしながら彼女は言った。
うっ……涙が……。
女子のいう『いい人』というのは99%『どうでもいい人』のことだ。
つまりこれはもう駄目だということである。
しかし、戸部はそうは受け取らなかったらしい。
「いい人って……。やべぇじゃん!それ恋人まであと一歩じゃん!」
絶対に違う……。
こいつどこまでプラス思考なんだよ……。薄っぺらいだけか……。
「で、でもまぁ、嫌われてないってのはいいことだよね!」
由比ヶ浜が明るく言うが、俺と雪ノ下の間ではすでにあきらめムードが充満している。
『目標達成には努力あるのみ』といってのけた彼女が諦めているのだから、もうこれは完璧に
アウトである。
アウト!アウトお前アウト!スリーアウト、チェンジ!
「これは私達だけでは限界があるわね……」
「まぁ、戸部と海老名さんの間の溝が深すぎるよな……」
「そんなもん、愛の力があれば余裕っしょ!」
その愛はお前からの一方通行だから……。アクセラレータだから……。
ここで海老名さんに関してもう一度考えてみよう。
いわゆる『腐女子』のとしてトップカーストに位置しているというのは珍しい。
その趣味を隠してその位置にいるのはありそうだが、彼女の様に大っぴらにしてというのは珍
しい。
だが、この常識を覆したのがクラスの王者(王蛇)三浦優美子だ。
三浦はグループ編成の際に、ただただ可愛さという基準だけでメンバーを選んだ。
そしてこの状況を作り出した村は、今回の件のキーパーソンになりうるかもしれない。
「誰かほかに協力者がいた方がいいかもね。優美子とか」
「……王蛇?」
うっわ―、雪ノ下さんの機嫌が一気に悪くなった―……。
「でも、優美子こういう話好きだし」
「……やめとけ」
もちろん俺や雪ノ下があいつと関わりたくないという主観的な条件もあるが、客観的に見ても
この提案には問題がある。
この依頼、十中八九うまくいかない。
そして失敗した時、海老名さんからすれば由比ヶ浜や三浦がけしかけたと思うだろう。
由比ヶ浜だけならあるいは、『奉仕部』だからという言い訳ができる。
だが、三浦がこの件に絡んだ時その言い訳は使えなくなり、彼女達の関係に悪影響が出る
だろう。俺としては、由比ヶ浜にはあまりあいつらと関わってほしくないが、彼女自身がそれ
を望んでいない以上、俺がそれに加担するようなまねはしたくない。
「まぁ、とにかくやめとけ」
「……うん、わかった」
説明を求められなくて助かった。
まずうまく言えないだろうから。
「となると、完全に手詰まりね」
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