過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
↓
1-
覧
板
20
247
:
くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/09/29(火) 13:28:16.70 ID:AuVSUEXb0
「ったりめぇっしょー。ここまで来て引くとか男じゃないわ―」
「そうか……」
事ここに至っても、葉山の態度は変わらず、か。
盛り上がっている室内から静かに出た葉山に続いて俺も部屋を後にする。
「やけに非協力的だな」
「そうかい?」
「ああ、そうさ。むしろ、邪魔されてる気がするけどな」
「そんなつもりはなかったんだが」
「やめようぜ、こんなくだらない上辺を取り繕うような会話は。俺達にそんなのはいらねぇだ
ろ」
「まるで親友同士の会話だな」
「ハッ、冗談。ま、殺し合いする関係なんざ、下手すりゃ親友なんかよりよっぽど濃い関係か
もしんねぇけどな」
一拍置いて、俺は続ける。
「そういうつもりじゃないというなら、どういうつもりだった?」
「俺は気に入ってるんだ、今の関係が……」
「三浦も、同じこと言ってたぜ」
「なら、わかるだろ。だから俺は……」
「それで壊れちまうんなら、その程度だったってことだろ」
「……確かにな、でも、失ったものは戻らない」
「まぁ、何事もなかったかのように取り繕うことはできるかもしれないけどな」
「ああ、お前そういうの得意そうだからな」
「……お前に俺の何が分かる」
「お前のことを知らない俺でさえわかるほどひでぇってことだよ」
「……」
葉山は黙ってポケットに手を入れる。
「今はやめようぜ?正直俺もテメェらを叩きのめしたい気分だが、お互い、今やるのは損しか
ない、そうだろ?」
「……」
葉山はまたも黙って両手をポケットから出した。
「お前はそう言うが、得ることよりも失わないことが大事なことだってあるだろ」
「そりゃそうだ、でも、今回のことに関しては到底そうは思えないけどな」
「はぁ……やめよう。俺達が一緒にいるとろくなことが起きない。……俺はもう行くよ、戸部
をよろしく」
俺は黙って、決して道の交わることのない男の背中を見送った。
竹林の中にぽつりと灯籠がともっている。
これこそが、戸部翔のために用意された舞台。
くしくも彼は近くに実物があるこの場所で清水の舞台から飛び降りることとなる。
「……戸部」
「おぉ、ヒキタニ君。っベーわ―、マジ緊張するわ―」
「……お前、振られたらどうする気だ?」
「えぇ……今それ聞いちゃう?聞いちゃう感じぃー?あ、なんか緊張解けてきたわ―。ヒキタ
ニ君やるなー、アロマセラピーって奴?」
俺がいつアロマを使ったんだ……?
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
635Res/1285.60 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編) -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1439474059/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice