過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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277:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/29(火) 13:44:34.60 ID:AuVSUEXb0
俺の言葉に、火野先生は本日何回目かもわからない謝罪の言葉を口にした。

テーブルの上には、豪華な料理が並んだ。雪ノ下が作ったグラタンとパエリア、俺が作った餃

子とチャーハン。火野先生が作った世界の料理、名前はわからないが、どれもとてもおいしそ

うだ。

……そして、デザートの、ケーキ(本人いわく)。

しかも、ご丁寧に特大ホールサイズだ。

それはきらびやかな料理の中で異彩を放っていた。

由比ヶ浜以外の三人の表情が暗くなる。

「うわー、どれもおいしそう!でも、あたしのも味見してないけど絶対おいしいよ!」

なんで味見しないんだよ!せめてそれくらいやれよ!

まぁ、何はともあれ食事だ。

「「「「いただきます」」」」

まずは雪ノ下の作ったパエリアを口にする。

「うっま!お前これ、マジで店に出せるレベルだぞ!」

「ゆきのんの料理はいつもおいしいね!」

「うん、すごくおいしいよ!」

「あ、ありがとう……」

雪ノ下は恥ずかしそうに顔を下に向ける。

続いて、火野先生の料理を食べる。

「……っ!」

瞬間、体に衝撃が走った。

それは他の二人も同様だった。

美味い、なんてもんじゃない。

「これ、店に出せる、とかそんなもんじゃないです。俺が今まで食って来た中で一番うまい」

言い方は悪いが、これに比べたら雪ノ下の先程の料理は幼子の作った料理、俺の料理など泥団

子のようなものだ。

由比ヶ浜のは、由比ヶ浜のはあれだ。うん。

「な、何これ……」

「こんな味、食べたこと無いわ……舌が、喜んでいる」

「そ、そんな、褒めすぎだよ」

タハハ、と先生は笑う。

褒めすぎなものか。これを表すには、とても言葉では足りない。

どんなに言葉を尽くしても、表しきれない。

火野先生の作った料理はあっという間になくなってしまった。

それに続いて、雪ノ下の俺の料理もなくなる。

そして……

「ついに、来たわね……」

「これを、食べんのか……」

「俺、ちょっとお腹が痛くなって……」

席を立とうとした火野先生の服を雪ノ下がしっかりとつかむ。

「火野先生?」

言って、彼女はにっこりと笑った。

「あはは、もう、大丈夫かな―……」



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