過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
1- 20
89:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/30(日) 22:52:55.28 ID:G+niSgN10
「勘違いするなよ比企谷。私は教師である前に一人の人間だ。自分の欲望を優先させるのは当

然のことだ」

「……っ」

「そういうことなら平塚先生、自分が倒される覚悟も当然のありですよね?」

それまでこのやり取りには参加していなかった雪ノ下が口を開く。

「ああ、もちろんだとも。だが今は興が乗らない。それに運転で疲れていてね。またの機会に

しよう。それよりほら、君達には自己紹介をしてもらわなければならない」

「自己紹介?」

「ああ、これから君達には三日間、小学生の宿泊学習のサポートをしてもらう」

「宿泊学習?」

「ああ。ま、総武高校としてのボランティアのようなものだよ」

少し進んでいくと広場にいると、確かにそこにはたくさんの小学生が騒いでいた。

動物園かよ……。

生徒たちの真ん前に教師がたっているが、なかなか収まる気配がない。

数分すると、やっとだんだんと静かになっていく。

「302秒。それがお前達の絶望への時間だ」

な、なんか変な奴が教師やってるなぁ……。

「絶望がお前達のゴールだ!」

最後にそう叫び、その教師は俺達の方へと向かってくる。

「今日はよろしくお願いします、私の名前は照井竜です。早速ですが、子供たちに自己紹介を

お願いします」

「これから三日間、皆さんのお手伝いをします。困ったことがあったらいつでも言ってくださ

いね」

そう言って葉山はにこりと笑う。

女子どもはキャーキャーと騒いでいる。

流石は葉山といったところか。人心掌握が上手いというかなんというか……。

「お前も奉仕部の部長として、あいさつすれば?」

雪ノ下に声をかける。

「……いえ、遠慮しておくわ」

「あっそ」

こいつが嫌だというのなら、無理強いする理由もない。

そうして、オリエンテーリングが始まった。

「いやー、小学生マジ若いわー。俺ら高校生とかもうおっさんじゃん」

「ちょっと戸部、それだとあーしがばばあみたいじゃん」

「いや、ちげーって。マジ言ってねーって」

三浦に威嚇されて戸部が弁解を始める。

「あー、いいかね」

そんなこんなのくだらないやり取りをしていると、平塚先生がやってきた。

「このオリエンテーリングでの君たちの仕事だが、ゴール地点での昼食の準備などを頼む。生

徒たちの弁当や飲み物の配膳なんかもな」

言い残して、自分は車でさっさと山頂へと向かって言った。

オリエンテーリングとは、フィールド上のチェックポイントを通過していき、ゴールまでのタ

イムを競う競技だ。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
635Res/1285.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice