過去ログ - 【がっこうぐらし!】ゆき「ねえ、助けてあげて、くるみちゃん!」
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20
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◆/BueNLs5lw
[saga]
2015/08/16(日) 16:16:23.20 ID:AV8sk26M0
くるみ「ちくしょッ……」
見る見るうちに、トラック周辺が奴らに埋め尽くされる。
あの扉が開けられることはないと思うが。
荷台の中で、あの男は――。
以下略
21
:
名無しNIPPER
2015/08/16(日) 16:27:17.29 ID:AV8sk26M0
少女「お母さ……お母さん」
血だらけの口元から呟かれた言葉。
手元が狂った。切っ先がわずかに翻る。
以下略
22
:
◆/BueNLs5lw
[saga]
2015/08/16(日) 16:44:42.72 ID:AV8sk26M0
私は、諦めたのだろうか。
勝手に人の人生の幕を降ろしてしまったのだろうか。
あの後、すぐにりーさんとみきがゆきを車内に引き戻した。
それから、血塗れになった私は、その町から少し離れた川原で服を洗っていた。
以下略
23
:
名無しNIPPER
2015/08/16(日) 16:55:30.88 ID:AV8sk26M0
みんなそうだ。
私だって。
正しい選択があるからって、
正しい判断ができるわけじゃないんだ。
できない時だってあるさ。
以下略
24
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/08/16(日) 17:07:39.47 ID:DHsGwvFtO
(アカン)
25
:
◆/BueNLs5lw
[saga]
2015/08/16(日) 17:15:17.97 ID:AV8sk26M0
私は、人殺しか。
屋上で、何度も何度も彼の身体を突き刺した。
その感触は未だに残っている。
あの時、私にしか、きっとできなかった。
確か、ゆきが止めに入って――。
以下略
26
:
名無しNIPPER
2015/08/16(日) 17:29:14.91 ID:AV8sk26M0
夜。ゆきと口を聞かないまま、就寝の時間となった。
りーさんも、みきも口数は少なく、私たちは気まずい雰囲気で朝を待つことになった。
虫の声が、わずかに季節感を感じさせる。
バイクのエンジン音も、
以下略
27
:
名無しNIPPER
2015/08/16(日) 17:36:48.32 ID:AV8sk26M0
からん。
車外から、金属音がした。
私はとっさに、枕元にあったスコップに手を伸ばす。
くるみ「……え」
以下略
28
:
名無しNIPPER
2015/08/16(日) 17:44:39.43 ID:AV8sk26M0
人影はゆきだった。
スコップを持って、素振りしていた。
が、重さに耐えきれずよろめいていた。
ゆき「……っわ」
以下略
29
:
◆/BueNLs5lw
[saga]
2015/08/16(日) 18:00:16.29 ID:AV8sk26M0
ゆき「できるよ。私、もうできる」
私は肩に置かれていた手に触れた。
ゆきがこちらを振り返る。
星と月明かりが、彼女を映し出す。
以下略
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