過去ログ - 卯月「これが私たちの、ガンプラバトル」
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22: ◆bA3jMfAQJs[saga]
2015/08/15(土) 23:17:27.18 ID:bjpB9rtg0

「卯月、お疲れ様」

 渋谷凛が、先ほどまで対戦をしていた卯月の筐体に入り込み、一本のスポーツドリンクを差し出した。
卯月は少しだけボーっとした表情をしていたが、首筋にスポーツドリンクを当てられて、その冷たさに一瞬で目を醒ます。

「り、凜ちゃん!?」
「良かったよ卯月。初バトルにしては凄く筋がいい」
「えへへ……天海先輩にも褒められました」

 スポーツドリンクを受け取り、筐体から出てそれを飲んでいる所で、春香も同じく筐体から身を出し、ヘルメットを取って卯月の元へ。

「凄いよ卯月ちゃん! 初めてでちゃんとロックオンされたビームライフルの攻撃を防ぐなんて!」
「そ、そんなに凄い事なんですか?」
「結構難しいんだ。このゲームの難所、その二だから」

「なんでそんなに難しいんですか?」
「このゲームがリアルに再現され過ぎてるのが原因。ビームって亜高速で放たれるから、引き金を引いた瞬間にはほとんど相手に着弾してるんだよ。
ロックオンされてれば、コックピット目がけて飛んでくるし」

「だから引き金を引かれる前に避ける動作かシールドを構えないといけないんだけど、それをちゃんと出来てた! 凄いよ本当に!」

 と、そこで春香の携帯電話が鳴った。春香がそれを取ると「あっ」と声を上げて、急いで着替え始める。

「ご、ごめん二人とも! 私この後打ち合わせがあるんだった!」
「あ、ごめんなさい。そんな時にいろいろ教えて貰っちゃって」
「ううん。私も楽しかったから」

 着替えを終えた所で、春香がカバンを手に持ち、二人と向き合った。

「じゃあ、卯月ちゃんもガンプラライフ、楽しんでね」
「はいっ、天海先輩、ありがとうございます!」
「春香、でいいよ。先輩もいらない。凛ちゃんもね」

 春香の言葉に、二人は一瞬息を呑んで――卯月が頷いた。

「はい、これからも仲良くしてください! 春香さんっ!」
「宜しくお願いします、春香さん」
「うんっ! じゃあ、またお仕事で会おうね!」



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