過去ログ - 提督「久しぶりに建造するか」【エロ注意】
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12: ◆7ekwL0V8mo[saga]
2015/08/18(火) 14:38:40.83 ID:OjGovUOG0
俺の言葉に、雷と少女の二人が俺を見て、互いを見て、もう一度俺を見る。

お供に歩いていた艦娘はもう帰ってしまったので、少女からすれば動揺していない大人は俺だけ。説明を求めるのは道理というものだろう。

提督「見ての通り、この艦娘は君の姉だ。写真か何かで見たことは?」

「あ、あるのです……私が生まれる直前に、艦娘になったって……私を産む、お金がなくて」

動揺が徐々に、暗いものへと変わっていく。顔こそ伏せてはいるものの、身体の震えからするに泣きそうになっているようだ。

慰めようと手を伸ばした、そんな俺を弾き飛ばすように、雷が少女を抱きしめる……まったく、本当に良い女だよ。

雷「そんな顔しちゃだめよ。女の子なんだもの、笑った顔が一番素敵なんだから! さ、お姉ちゃんに見せてみて?」

「あ……お、おね……」

雷「ふふ、ほら、笑ってね。笑顔で呼んでくれたら、お姉ちゃんはもっと嬉しいわ」

「あ……あぁ……うあ、ああああああ!」

雷「ああもう、よしよし、泣き虫なんだから……いいわ。お姉ちゃんの胸で泣いてね……」

笑顔どころか、少女の目からはボロボロと涙が零れていく。

それを優しく包む雷も、だんだんと声が震えている。すすり泣くような声は、きっと。

目を逸らした先の海は青く輝き凪いだまま。二人の泣き声だけが、まるでドラマのワンシーンのように、誰にも邪魔されることなく響いていた。



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