過去ログ - 奈緒「志保、風邪ひいてもうた」
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8:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:45:27.91 ID:j2JVJq8j0

 そんなんを何度か繰り返していると、志保が戻ってきた。
 色々なもんを抱えとる。
 まず、洗い桶に張られてた水でタオルを絞ってくれた。

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:46:00.12 ID:j2JVJq8j0

「あとこれ。舐めてください」

 志保が氷をつまんで、私の口元へ持ってくる。

以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:46:49.25 ID:j2JVJq8j0
 しばらく、氷を舐めては入れられてを繰り返していると、ふと、思う事があった。

「なんや、ひな鳥みたいやな」
「みたいじゃなくてまさにそれですから。……本当は、一緒にダンスレッスンだったはずなんですからね。反省してください」
「……なんや、志保だけいけばいいやん」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:47:23.22 ID:j2JVJq8j0

「……ちょっと、黙らないでくださいよ。冗談ですよ、冗談」

 慌てた様子で取り繕っとる。
 別にそういう反応をさせたかったわけじゃないから、逆にへこむわ。
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:47:51.50 ID:j2JVJq8j0

「……なー、志保、なんか手が熱いわ」
「そうですか。氷袋、もう一つ作ってきますね」

 立ち上がろうとした志保の手を取る。
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:48:21.65 ID:j2JVJq8j0

「なんやこれ……あぁ、桃缶かぁ……」
「えぇ、シンクの所にあって。これなら食べられるんじゃないです?」
「そうかもなぁ……」

以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:48:56.34 ID:j2JVJq8j0

「はい、食べられますか」
「無理そうやから、さっきみたいに、あーん」
「……食べられますよね?」

以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:49:32.87 ID:j2JVJq8j0

「なんや、私は弟くんと同レベルかい」
「以下ですよ。こんなに大きいのに手が掛かりすぎです」

 とんでもない言いがかりや、と呟いた後に再び口をぱくぱくさせる。
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:50:04.06 ID:j2JVJq8j0

「……しほぉ。なんか眠くなってきたわ」
「本当、子どもみたいですね。……いいですよ、寝ちゃってください」
「さよか? ほな、一緒におってな……」
「はいはい、わかりましたから」
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:50:37.27 ID:j2JVJq8j0

「……志保、ずっと一緒におってな」
「小鳥さんが来るまではいますよ」
「ずっと」
「……治るまでいますよ」
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2015/08/20(木) 20:51:06.32 ID:j2JVJq8j0

     ☆

 さて、それから2日が経ったんやけど。
 嵐のあとの快晴みたいに、けろっと体調がよくなってしまった私は、
以下略



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