過去ログ - 律「朝起きたら澪がマンドリルになってた」
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31:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/20(木) 21:45:03.05 ID:uJ6d7fz20


年内最後のライブに、レコード会社の人が来てくれることが決まった日、わたしはそれをみんなに伝えた。もうみんな諦めムードになっていたから、思わぬいいニュースが入ってきて顔色が一気に明るくなる。


以下略



32:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/20(木) 21:46:02.10 ID:uJ6d7fz20


二人分のアイスミルクティーを買って戻ると、ムギが知らない男二人と会話していた。
戻ってきたわたしに気づくとムギはこちらを見て手をあげた。
ツムギちゃんまたね〜、気安くムギの下の名前を呼びながら、男たちは離れていった。
以下略



33:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/20(木) 21:48:05.64 ID:uJ6d7fz20


留年が確定して、行く末不安定極まりないわたしを、澪は一緒に暮らそうと誘った。

澪『律を一人にしておいたら、何年留年しても卒業できそうにないからな。わたしが面倒みてやる』
以下略



34:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/20(木) 21:50:29.77 ID:uJ6d7fz20


紬「澪ちゃんが求めてたのはそういうことじゃないんじゃないかな」

律「じゃあ何なんだよ。卒業や就職以外なんの目的があるんだ」
以下略



35:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/20(木) 21:51:20.75 ID:uJ6d7fz20


カピバラの檻まではまだ遠い。こんなに距離があったっけ?さっき見た地図ではそれほど離れてなかったように思ったけど。

紬「気づいた?わざと遠回りしてたの」
以下略



36:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/20(木) 21:52:16.91 ID:uJ6d7fz20


ムギが手を離した。着信音は止まらない。

律「……ごめん」
以下略



37:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/20(木) 21:56:06.80 ID:uJ6d7fz20


けたたましい音を立てて、ケータイが鳴った。
年末最後の授業をサボり、しけこんだ喫煙ルーム。

以下略



38:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/20(木) 21:56:44.20 ID:uJ6d7fz20





以下略



39:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/20(木) 21:57:45.54 ID:uJ6d7fz20


期限の半年はもう過ぎた12月22日。
年内の講義も終わって明日からは冬休み。けれど仕事納めまではあと少し。あの人が来てくれたライブから2週間が経っていた。

以下略



40:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/20(木) 22:00:57.44 ID:uJ6d7fz20


誰かが言い出すのを待ってた。
本当はバンドリーダーのわたしが言うべきだったのかもしれない。
でもそれを言ってしまうと今までわたしたちが続けてきた音楽が、高校時代から積み重ねてきたこと、楽しい時間までも全部が否定されて終わっちゃう気がして怖かった。みんな同じだったと思う。だからみんな誰もが言い出せなかったんだと思う。
以下略



41:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/20(木) 22:01:56.93 ID:uJ6d7fz20


誰も一言も発しない時間がしばらく続く。
隣に座るムギが、テーブルの下のわたしの手を握った。
いつもどおりの温もりにちょっとだけ安心して何か言おうとしたとき、わたしより先に唯が口を開いた。
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