過去ログ - 結衣「一日一万回、感謝のやっはろー!」平塚「なんだと?」
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110: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/09/15(火) 10:19:47.86 ID:XFqi4LjNo
八幡「……あー、小町の奴、どこかに行っちゃったみたいでさ……電話にも出ねぇし」

雪乃「あら、そうなの……? ……もしかして……小町さんが言ってたのって、これが……?」

言うと、雪ノ下は顎に手を当て、何かを考えるような仕草を取った。何か、小町の向かった先の心当たりなどがあるのだろうか。

八幡「なぁ、小町どこ行ったか知ってるか?」

雪乃「……いえ、分からないわ。何か気になるものでも見つけたのではないかしら。さすがにこれだけの品があると、ついつい見入ってしまうものも、あるわよね」

八幡「ああ、お前みたいに」

雪ノ下が棚に戻したパンさんのぬいぐるみに視線をやると、雪ノ下は唐突に咳払いをした。

雪乃「っとにかく。小町さんも最終目的地はわかっているわけだし、そこで落ち合えばいいでしょう」

八幡「まぁ、それもそうか……」

俺は小町に「電話しろバカ。先行く」とメールを送ると、先へ進むことに──

八幡「?」

雪乃「……」

──しようと思ったが、雪ノ下の視線は先ほど棚に戻したパンさんのぬいぐるみに注がれている。

……もしかして、あれ買うつもりだったのかな。なるほどな。

八幡「あー……ちょっとお手洗い行ってくるから、ここで待っててくれ」

雪乃「わ、分かったわ」

そう言いながら、そそくさと店から離れる。

少し離れてからくるりと振り返ってみると、雪ノ下が先ほどのぬいぐるみを抱きかかえてレジに向かっている姿が見えた。

その光景が微笑ましくて、つい口元が少しだけにやけてしまった。





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