過去ログ - 結衣「一日一万回、感謝のやっはろー!」平塚「なんだと?」
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126: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/09/15(火) 10:28:55.30 ID:XFqi4LjNo
八幡「ちょっと待ってろ」

雪乃「え?」

クレーンゲームの台まで向かって、財布から取り出した百円玉を投入する。すると、「ふええ……」と間抜けな機械音がした。

雪乃「比企谷くん……?」

八幡「俺のウルテクを見せてやろう」

ボタンを押して、クレーンをぬいぐるみの少し後ろの方に引っかかるような位置に移動させる。この手のゲームのクレーンの固定力は非常に弱い。馬鹿正直に掴もうとしても欠片も持ち上がらないというのは、少しでもこういったゲームを経験したことのある奴ならば分かるだろう。

ならばどうすればいいか。答えはぬいぐるみを縦に持ち上げようとするのではなく、ズラすように少しずつ前に移動させることだ。

降りていったクレーンが「ふええ……」と言いながらぬいぐるみの後ろ足の方を掴みあげようとする。な、なんだこのクレーン、なんか鳴き声可愛いな……。

八幡「……ジャスト」

そしてクレーンちゃんは「ふええ……」と言いながら上の位置に戻る。当然、後ろ足の方を引っ掛けただけではぬいぐるみを掴みあげることは出来ない。だが、足を持ち上げられたぬいぐるみは前の方に向かってごろんと回転した。良い感じに上手く引っ掛けられたのか、思ったよりゴールまで大きく近付いてくれた。

雪乃「比企谷くん……もしかして、こういうの得意なのかしら……」

八幡「いんや。小町にせがまれて昔よくやったけどろくに取れた試しがねぇ。やるのも久しぶりだ」

だが、今の一回目の結果は上々だ。多分、葉山との修行で空間把握能力がめちゃくちゃ鍛えられたからと思う。少し間違えると死ぬ環境だったからな……。あとは引っ掛けどころが良かったとか、純粋に幸運に助けられたのもあるだろう。



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