22:名無しNIPPER[sage]
2015/08/23(日) 10:35:15.64 ID:r9pzBzvVo
茜「いやー、本当、相手が優しい茜ちゃんで良かったねプロちゃん、いま茜ちゃんは確信しました、プロちゃんには一生カノジョができません。もうプロちゃんには茜ちゃんしかいないよ、そういう意味では、リアルガチで茜ちゃんに出会えたプロちゃんは幸せ者だね、リアルガチで!」
グリP「…………」
茜「茜ちゃんも女の子だからね、人並みにムードには敏感なんですよ。否、ムードなんて最初からなかったけれどね。それでも一生懸命、プロちゃんに抱きついてソレっぽいこと言ってさ、雰囲気作りましたよ。茜ちゃんは褒められるべきです! それなのにプロちゃんは、それすらぶち壊していくんだね! ファーストキスの思い出って言うなら、演出しようよぉー!」
23:名無しNIPPER[sage]
2015/08/23(日) 10:37:33.26 ID:r9pzBzvVo
ソファにすわる茜の両肩に手を這わせた、手のひらに収まる肩甲骨がじわりと温かい。あんなにも普段は活動的な茜の骨格が想像以上に細い。彼女は借りてきた猫のように静まっている。――そう、華奢な女子を相手にしている。ひとしれず動悸がして心地は悪い。ジェットコースターを下るような胸の圧迫感。……ふいに茜は不満気な表情でパタリとソファに倒れた。自然と彼女に覆いかぶさる形となる。左腕を置いて身体を支え、右手が茜の腹部に触れた。「んっ……」と彼女の声が漏れる。故意はない。触れるつもりはなかった、唇以外は。
交差する視線、接近と共に熱を帯びる。彼女の頬、熱気は絹のような肌の裏で灯る。それを確かめるように右手が伸びた。茜の横顔を親指がなぞる。もぞもぞと茜の口元が動いている、くすぐったそうだ。流れるように右手が彼女の後頭部を目指した。どこまでも故意はなかった。あるいは本能かもしれない。茜の頭を撫でる。
『なでなで』は日頃から慣れ親しんだ行為だったが、今回ばっかりは反応が違う。茜はバツが悪そうに小刻みに頭を揺らし、表情を少しだけ歪めた。そのうち手のひらが彼女の頭皮を往復する度に「あっ……あっ……」と吐息が聞こえてきた。そういった楽器みたい、いつの間にか胸の圧迫感が消えている。打って変わって、腹の裏がゾクゾクと蠢き始めた。
24:名無しNIPPER[sage]
2015/08/23(日) 10:38:28.32 ID:r9pzBzvVo
上着の下に手を差し込み腰のくびれに直接固定する。一瞬電流が走ったように茜の身体が小さく波打つ。彼女は口端を上げて妖しく笑う。挑発的に目を細くして、大げさに肩で息をして、あからさまに誘われている。腕を上に滑らせると、心地よい肌触りがした。俗に言うシルクのような感触、否シルクをまじまじと触った経験はない。この肌に永遠に触れていたい、それだけは間違いない。
腰からアバラに感触が移り、みるみると茜の肌が外気に晒されていく。彼女に拒む様子はない。「プロちゃんの手、熱いね」なんて呑気に口にしている。ここで当初の目的を思い出した、ディープキスをしなければならない。茜の背中に手を回し、コチラからも身体を乗り出して。顔と顔が触れ合うギリギリ、双眼の造形が細かく映る。彼女の吐息を感じて胸が高鳴った。時間が止まったかのように、何も聞こえない。ただ全神経を茜に注ぐ。…………そこで、背中に違う触感を覚えた。
ツルツルの紙質……、しっかりした用紙。茜の背中にこべりついたソレを剥がして一瞥。婚姻届の三文字。野々原茜という指名と、個人情報が記入されている。……どうだって良い。茜とディープキスをする、その事実は変わらない。「何があっても止めない」そう言ったし、そう言われた。だから、もう止まらない。「茜……」彼女の名前を呼ぶ。返事に彼女はニッコリと笑った。
25:名無しNIPPER[sage]
2015/08/23(日) 10:38:55.03 ID:r9pzBzvVo
グリP「いやいやいやいやいやいやいや、続けられるかーい!!」
茜「…………っち、気づいてしまったか」
グリP「なにこれ、茜さん! 何なのコレ?!」ペラペラ
26:名無しNIPPER[sage]
2015/08/23(日) 10:39:48.84 ID:r9pzBzvVo
ビリビリビリビリ
茜「あー、破られちゃった。けっこう書くの大変だったのに」
グリP「世間知らずの童貞をたらし込んでキスに持ち込み、既成事実を作ってズルズルと泥沼に引きずり込む計画だったんだな! すべて罠だったんだなぁ! ああああああああああ! くそぅくそぅ! プロちゃんは茜ちゃんのせいで女性不信になりそう!」
27:名無しNIPPER[sage]
2015/08/23(日) 10:41:14.53 ID:r9pzBzvVo
グリP「はぁー、もう今日は仕事したくない」
茜「大丈夫。あと残っているのはスケジュール管理と、仕事の割り振りでしょ。はい、どうぞ」ゴソッ
グリP「…………なにこれ」
28:名無しNIPPER[sage]
2015/08/23(日) 10:45:21.95 ID:9bc+QM0fo
茜ちゃんマジ策士
29:名無しNIPPER[sage]
2015/08/23(日) 10:53:38.72 ID:zEyLBJcno
完走はこの間出ただろ
…と思ったら半年も前だった!茜ちゃんかわいい!
30:名無しNIPPER[sage]
2015/08/23(日) 11:08:48.88 ID:r9pzBzvVo
こうして、嵐の一夜が幕を閉じた。
結局スケジュールは手を加えず提出。
その結果がどうなるかは、神のみぞ知る。
金で動く神のみぞ知る。
31:名無しNIPPER[sage]
2015/08/23(日) 11:39:12.37 ID:9bc+QM0fo
乙
ア、アイドルを性的な目で見るなんてできるわけないだろ(震え声
32:名無しNIPPER[sage]
2015/08/23(日) 11:41:13.87 ID:zEyLBJcno
おつおつ
茜ちゃんはエロい体してるからちかたない
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