20: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/08/28(金) 07:58:59.08 ID:eEhKDdlx0
家へ帰る頃には、夕方になっていた。
親も帰ってきており、夕飯の支度をしていた。
「どこ行ってたの? 台風の日に」
「その辺りぶらぶらしてた」
「暇ねえ」
「悪かったね、暇で」
鍋から目を離さずに、母が言った。
その背中は、私に部屋干しの洗濯物を片づけといてと語っていた。
無言のコミュニケーション。
テレビをつけて、今日のニュースを見ながら、
父親の仕事の作業着に手を伸ばした。
「しずか、風ちょっと止んだかな?」
呼ばれて、声だけで返事する。
「んー? たぶん」
「ちょっと、チャー君の散歩行ってくるからそれしながらお鍋20分くらい見てて」
「はいはい……え、鍋?」
「ひろが帰ってきたら……、え、鍋いや?」
この暑いのに鍋か。
そう言えばカレーの匂いが。
「机の上のメモ読まなかったでしょ。昼、カレー冷蔵庫に入れといたのに、残っちゃったからお鍋にしたの」
そんなものがあったとはつゆ知らずでした。
ごめんなさい。
「あー、あー、うん了解」
特に取り繕うこともなく私は頷いた。
43Res/28.13 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。