46:名無しNIPPER
2015/09/05(土) 23:33:49.23 ID:fz5AzhGZ0
東王「ほお。なるほどな……。勇者よ、前勇者のことは知っているか?」
勇者「は、はい、我が国王からお聞きしました」
東王「ならば、すべての話が早く進むな」
東王「……そちらの国との外交において、前勇者の存在はとても大きかった。前勇者はこの東の国でも絶大な信頼を民から集めていたし、何より国家間を越えた献身性を民に示していた」
東王「私はそこに惚れていたのだよ。国において何よりも大切なのは民の存在だ。国とは面積でも宮殿でも御役人たちでも、私でも無い。民だ。その民たちを護るために、自ら前線へ繰り出し、滞在している間、数多くの任務を遂行してくれた」
勇者(やはり、とんでもない方だったんですね)
東王「勇者よ。私は民を守り、繁栄させる為ならどんなことでもする覚悟がある。我が身がどうなろうとも、死するときまでこの身を捧げ続けよう」
勇者(……)
東王「前勇者は、私と通ずるものが確かにあった。残念な結果に終わってしまったものの、この国で見せた『想いの強さ』は本物だったと、誰もが認めている。他国の王である私でもだ」
東王「勇者よ……」
東王「国と国を超え、世界のために、献身する覚悟はあるか?」
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