過去ログ - エフ博士「平行世界へ行く装置」
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7:名無しNIPPER[saga]
2015/08/27(木) 14:54:59.62 ID:znDtRmkj0
 それからの日々は、まさに夢のようなものだった。
 その世界での男は若くして事業に成功した青年実業家で、既に一生遊んで暮らせるほどの財産を持っていた。
 男は一ヶ月という限られた時間の中でその金を好き放題使い、飽きることなく遊び尽くした。

「一ヶ月はあっという間だったな……」

 それまでの人生でなかったような幸せな時間はあっという間に過ぎ、やがては男が元の世界に帰る時間になってしまった。

「一ヶ月? 何の話?」

「いや、最高の一ヶ月だったと思ってさ」

 元の世界では会社の受付嬢だった女はこの世界では恋人関係であり、この一ヶ月の間に何度も愛し合った。
 今も男は最後の思い出とばかりに女と何度も愛し合ったところだった。

「それじゃあな」

 お別れに口づけでもしようかと顔を近づけたところで惜しくもタイムリミットがやって来た。
 ぐるぐると視界が周り、気が付けば男はここに来る前に装置を使ったエフ博士の研究所にいた。


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