過去ログ - 幼馴染の魔女と女騎士があんなに
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21: ◆.s5ziYqd8k[saga]
2015/08/29(土) 22:04:27.84 ID:CUVui+Kv0
一日はあっという間に過ぎ去っていく。

朝、少しだけ染み付いていた甘い匂いは、いつの間にか仕事の間に消え去っていた。

「なあ……マジで何もなかったのか? 泊まったんだろ?」

同僚の言葉も、これで何度目やら。いい加減にして欲しいもんだ。

「いや、だってよお。泊まらせるってことは、そういうことだろーがっ」

無い物は無い。相手は騎士団長の義娘だぞ、と返してみても、どうも釈然としないらしい。

嫉妬のような下世話なような、そんな視線を向けてくるものだから、蹴り飛ばしたくもなる。

「ちっ、あーあ。女騎士様は唾付きかよ。くっそ……」

心底悔しそうに同僚は去っていく。

本気で好きだったわけでもないだろうに……まったく、困った奴だ。

とはいえ気楽に話せる相手であるにはかわりない。こういう相手がいるってのも、いいものだと思う。

人通りの多い帰り道。人の口端に勇者の話題が上がる中、湧きあがった思いに軽く笑ってしまいそうだった。



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