過去ログ - 【艦これ】水平線の向こうに
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6: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:17:42.14 ID:q3rkBOvNo

 結果、戦いそのものの継続が難しくなり――その先にあるのは敗北だ。昔の戦争のように。

 だから、駆逐艦をどれだけ食い散らかしても、輸送艦が生き残れば作戦は失敗と同じ扱い。

以下略



7: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:18:49.01 ID:q3rkBOvNo

 矢矧はこみ上げてきた笑いをようやくのところでこらえる。

 第一分隊の他二人からも、同じような気配が伝わって来る。

以下略



8: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:19:31.75 ID:q3rkBOvNo

 どちらにしても、矢矧にとって頭痛のタネであることには変わりがない。

「はいはい。海の平和はお前に任せるよ。その頃にゃ、あたしは宇宙で駆逐艦だ」

以下略



9: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:20:13.75 ID:q3rkBOvNo

 一連のやりとりの中で、そういった部分へ長波が配慮してくれたのだと、矢矧は素直に感謝する。

「矢矧、馬鹿話はそろそろお終いにして。間もなく進入点よ」

以下略



10: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:20:52.76 ID:q3rkBOvNo

「一分隊了解」

「二分隊了解」

以下略



11: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:21:28.69 ID:q3rkBOvNo

 そのあとには、追撃、反転再攻撃、撤退――用意された選択肢は少ない。

 そのどれを選ぶか。決めるのはその場にいる者に任せるのが最適だ。

以下略



12: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:22:14.52 ID:q3rkBOvNo

 さしたる根拠もなく矢矧がそう思えてしまうのは、雪風がいつもどこからか掴んでくる幸運のせいだろう。

「司令部及び、支援艦隊に高速暗号通信。『〇二四七、矢矧隊、突撃ヲ開始ス。天地神明ニ作戦完遂ヲ誓フ』」

以下略



13: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:22:59.85 ID:q3rkBOvNo

          ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 突入点を数分過ぎたところで、湾内がにわかに慌ただしくなる。
以下略



14: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:23:39.74 ID:q3rkBOvNo

 だからこそ、臨機の才が求められる。

「長波より各艦、無線封止解除。奴らに気づかれた。駆逐艦が動くぞ」

以下略



15: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:24:17.18 ID:q3rkBOvNo

 了解という二人の声を背に、再び双眼鏡で湾内を確認する。

 輸送艦の動きはまだない。

以下略



16: ◆tF/D/g0jpg[saga]
2015/08/27(木) 22:25:20.20 ID:q3rkBOvNo

 手に魚雷発射管を持つ朝潮型や、脚部に装着した夕雲型には不要な動きだが、背部に発射管を装着した天津風にはどうしても必要になる。

「長波了解。直後に右三点で突入してくれるか。天津風の尻あたりをこっちのが通るようにする。ただし、合図をくれないと保証はできないぞ」

以下略



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