347:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 00:56:39.35 ID:6bBUlhVoO
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エピローグ 〜竜馬編〜
348:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 00:58:09.82 ID:6bBUlhVoO
俺が元の世界に戻ってきて、一か月がたっていた。
世の中は比較的平穏な時を刻んでいる。
そんなもの、まやかしの平和に過ぎないのだが。
349:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 00:59:59.84 ID:6bBUlhVoO
ところが俺たちとゲッターは、征途上でほむら達の住む世界へと飛ばされてしまった。
レーダーで監視していた早乙女博士によると、文字とおり忽然と消え失せてしまったらしい。
そして、ゲッターの攻撃から免れる事ができた恐竜帝国は、マグマ層の下へと潜航し、姿をくらませた。
350:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 01:01:20.46 ID:6bBUlhVoO
こちらの世界へと戻ってきたのは、ゲッターロボと俺だけだった。
やはり武蔵は、向こうの世界で可愛い妹の兄貴として、生きていくのだろう。
この事は、早乙女博士をはじめ、誰にも打ち明けていない。
351:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 01:02:14.61 ID:6bBUlhVoO
だから、俺は何も言わない。
ゲッターは、敵の本拠地に向かう途中で、恐竜帝国の新兵器に襲われたのだ。
そのせいで俺は記憶を失って、戻ってくるまでの一か月間をあちこち、彷徨っていた。
352:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 01:03:34.41 ID:6bBUlhVoO
キュウべぇ 「君がそれで良いと言うなら、僕からは言う事は何もないよ」
とある河川敷の芝生の上に、俺は身体を投げ出すように寝転がっていた。
353:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 01:04:57.33 ID:6bBUlhVoO
キュウべぇ 「今の少年たちの事が、気になるのかい・・・?」
竜馬 「・・・」
キュウべぇ 「そうだろうね。仲間と呼べる人たちのことごとくと離れ離れになってしまった君には、ああいう連中がまぶしく映るのも不思議じゃない」
354:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 01:07:08.71 ID:6bBUlhVoO
竜馬 「なんでお前が、ここにいるのかねぇ」
キュウべぇ 「それは君がここにいるからさ。竜馬は最近、時間があるとこの河川敷で暇をつぶしているね」
竜馬 「そうじゃねぇよ。この世界にって事だ・・・」
355:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 01:08:50.54 ID:6bBUlhVoO
キュウべぇ 「僕には向こうの世界に居場所がない。君と共に別天地へと来ることが最善だと判断したまでさ。だからだよ」
竜馬 「俺に気がつかれないよう、気配を消しながら、な」
キュウべぇ 「それは仕方がないよ。僕が正直に君に同行を求めたとして、竜馬は受け入れてくれたのかい?」
356:名無しNIPPER[saga]
2015/12/25(金) 01:11:09.94 ID:6bBUlhVoO
キュウべぇごときに、弱音なんざ吐くのはみっともないと思ったからだ。
だが奴は、俺の言外の本音を鋭敏に感じ取っているようだ。
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