過去ログ - 新選組〜あるいは沖田総司の愛と冒険〜
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101:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/13(火) 01:26:00.12 ID:fDjbuMnwO

「お前は、総領事ならば通常、このような風体でこのような振る舞いは絶対にしないと思い込んでいるな? だがそういうものではないぞ。俺はな、そんじょそこらの総領事とは違うのだ! 特別な総領事なのだ!」

「その通り。このお方はいわば、『総領事一般』なのだ!」

以下略



102:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/13(火) 01:33:52.66 ID:fDjbuMnwO

茫然と立ち尽くす俺は、自分に声をかけられているとはすぐに気付かなかった。


「私……?」
以下略



103:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/13(火) 01:39:40.29 ID:fDjbuMnwO

「ここがどちらのお国の総領事館かは存じませんが、皆さんの職務には敬意を表します。……ただ」

「ただ何だ!」

以下略



104:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/13(火) 01:51:17.42 ID:fDjbuMnwO

「お前はペーペーの領事官補ではないか! 担当業務について現況報告せよ!」

「はい報告いたします総領事閣下!」

以下略



105:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/13(火) 01:59:13.49 ID:fDjbuMnwO

「はッ! では現況報告いたします! 綿密なる調査を実施いたしましたところ、『俺』はホテルを抜け出し行方をくらましたもようでございます!」

「何ィィィ!」

以下略



106:名無しNIPPER[sage]
2015/10/13(火) 09:30:59.66 ID:gL3Ly2xi0



107:名無しNIPPER[saga]
2015/10/17(土) 02:04:44.83 ID:B/freJ4lO

迷惑そうに俺を見る「総領事」と目が合った。

やはりこの連中はまともじゃない。たぶんここは精神病院の隔離病棟か何かだ。

以下略



108:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/17(土) 02:25:51.08 ID:B/freJ4lO


「総領事」が顔をゆがめて舌打ちし、指を鳴らした。
すると、回廊へ上がる階段の下から、どれも同じ猿のような面を着けた黒服の男5人が飛び出してきた。

以下略



109:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/17(土) 02:45:52.72 ID:B/freJ4lO

そして道化たちが演じた笑劇の余韻に浸る間もなく、今度は背後から数人の気ぜわしい靴音が響いてくる。
俺は振り向きもしないうちに、案内係の獣マスクたちにつかみかかられた。


以下略



110:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/17(土) 02:50:47.00 ID:B/freJ4lO

道の両端にはソーラー投光器が5メートル程度の間隔で地面に配置され、光る巨大な蛇のような小道の形状が、闇の奥に向けて浮かび上がっている。

差し迫った危険はないらしいと感じると、おびえの反動なのか、妙な馴れ馴れしさが湧き上がってきた。
むしょうに話しかけたい衝動に駆られて、俺は両腕を捉えている男たちを交互に見た。
以下略



111:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/17(土) 02:56:42.57 ID:B/freJ4lO

ヤギは一瞬、俺に顔を向けた。しかし別に顔を舐めてくれるわけでもなく、即座にその愛らしい鼻先を正面に戻してしまった。
俺はヤギの意を迎えるべく、サービス過剰とも思える愛想笑いをした。


以下略



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