過去ログ - 新選組〜あるいは沖田総司の愛と冒険〜
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136:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/19(月) 02:14:17.53 ID:h24hYKe/O


俺は昨晩ルイーズと会った時のことを洗いざらい話した。
既に一人の人間が無残な殺され方をしている。王が俺に下した宣告とカード占いの奇妙な符合など、もはや他人から見ればたわ言でしかない。

実際、この老人にとってもどうでもいいことのようだった。


「タロットの話など俺にはよく分からん」


老人は吐き捨てるように言った。


「あれは、頭の足りん連中を脅かして金を巻き上げてるような手合いだからな。ろくな死に方はせんだろうと思っていたら案の定だ。お前の国の王も似たようなもんだろう?」

「そうなのかもしれません…… でも私なりにデータを照合してみて、あっちで無駄な抵抗をするよりは、一時でも亡命した方がいいだろうと」


「亡命?」老人が鼻で笑う。


「ものは言いようだな。政治犯気取りの亡命と言えば聞こえはいいが、実態は難民と変わらんだろうが。なぜそうなるまで放っておいた? 貴様らの怠慢だ」


おっしゃる通りですと言う代わりに、俺は深いため息をついた。


「だがな、これからお前が目にするのはそういう脳タリンの悪ふざけとは違う。はき違えるなよ」



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