過去ログ - 新選組〜あるいは沖田総司の愛と冒険〜
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9:名無しNIPPER[saga]
2015/08/30(日) 00:39:59.80 ID:Y2NxSdH4O


「あ、お忙しいところ申し訳ありません『俺』です。今、説明を受けてる件ですが」


人事部長は最後まで聞かなかった。


「詳しい話はその人に聞いて。事案そのものに関してはこっちじゃ対応できない」

「何ですって? 私が殺されるって話は社に連絡が入ってたんでしょ?」

「それは事実だが、業務外の話だから社として説明はできない」

「業務外!」


開いた口が塞がらない、という経験は、この人生を通じて何回目だっただろう。


「私は社員ですが。社員の存在が消えるのは人事部の業務外ですか?」

「君だって正確なところが知りたいだろう? こっちじゃ、それを詳しく伝えるのが難しいんだ」

「はっきり言いまして、何が何だか分かりません」

「分かってくれよ。すまんが急な案件があるんで、失礼」


電話は切れた。俺は動悸が収まらないまま、目の前ですっとぼけている証券会社を睨み付けた。


「だってさ。話聞こうか」

「はい。では詳しく申し上げますと、私が説明いたしましたこの時点を境といたしまして、俺さんにはさまざまな不運が降りかかることとなります」

「不運?」

「はい。それがいかなる不運なのかは、残念ながら私どもの知り得るところではございません。不運が一つであるのか複数であるのか、そして最終的に…… 相続が発生する時点がいつなのかも、全く予測がつかないのです」




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