19: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 20:00:45.92 ID:rrRDANmy0
次の日――。
お姉ちゃんは普通に朝ごはんを作っていて、
お弁当をよそおってくれて、
私と一緒に登校した。
20: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 20:04:30.05 ID:rrRDANmy0
それから柿島先輩は昨日の夜を彷彿とさせるように、急ぎ足で校舎へ向かった。
「ねえ、昨日柿島先輩と何があったの……」
お姉ちゃんは黙る。
21:名無しNIPPER[saga]
2015/09/02(水) 20:14:11.08 ID:KjG/QGwC0
秀作秀作。心情も優れてますね。
お姉ちゃんの周りはクズが多いなwww
22: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 20:23:20.99 ID:rrRDANmy0
たどたどしく話してくれた内容はこうだ。
一日だけと言って、食事や映画、ゲーセンに遊びに行った後、柿島先輩の知り合いと出会ったらしい。
で、どうやら見栄っ張りだった柿島先輩は、その人達に、自分の彼女だと紹介してしまった。
で、去り際にダブルデートの約束をしようとした柿島先輩を止めるために、彼女じゃないと伝えたらしい。
知り合いの人達は柿島先輩をひどく笑っていたと。
23: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 20:34:05.82 ID:rrRDANmy0
『先輩大丈夫?』
その言葉が授業の最中、ずっと頭の中を回っていた。
お姉ちゃんは昔から、ああだったじゃん。
昔から?
24: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 20:39:59.71 ID:rrRDANmy0
放課後、お姉ちゃんと一緒には帰らなかった。
私は中学校の時の部活の先輩の家に来ていた。
会うのは、中学以来だった。
インターホンを押した。
25:名無しNIPPER[saga]
2015/09/02(水) 20:41:49.34 ID:KjG/QGwC0
それにしても百合か。
なんだかこの展開は新しくていいですね。
26: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 20:46:12.74 ID:rrRDANmy0
もう一度インターホンを押すような度胸もなく、
私は近くに住んでいるもう一人の先輩の所に向かった。
二人とも、お姉ちゃんと同じクラスだった。
27: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 20:55:12.79 ID:rrRDANmy0
ぎしぎしと来客を知らせる廊下。
扉の向こうで、物音が聞こえた。
「私は向うにおるね……」
28: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 21:06:22.80 ID:rrRDANmy0
答えてくれたことで私は少し安心してしまい、太田先生のことを口に出した。
「はい、太田先生が中学の時に……え」
扉が勢いよく蹴破られたらしかった。
29: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 21:17:22.69 ID:rrRDANmy0
「し、知りません……」
「遅いのッ……今さら、あのクソ田に謝罪されたって……遅いんだよッ」
「き、来たんですか太田先生」
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