6: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 18:13:06.71 ID:rrRDANmy0
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7: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 18:25:43.35 ID:rrRDANmy0
丁寧に雑草が刈り取られた校舎裏の花壇の前に、男女が二人。
お姉ちゃんと、もう一人は校内でもけっこう有名な野球部のエースだった。
壁際にぴたりと張り付いて、耳をそばだてた。
「あのさ、みゆき……好きな人とかいんの?」
8: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 18:31:06.08 ID:rrRDANmy0
「それじゃ、明日放課後に街に行こうよ」
「うん」
「あ、携帯持ってる? メアド交換していい?」
9: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 18:37:37.46 ID:rrRDANmy0
次の日。
お昼休みにエースとお姉ちゃんとすれ違った。
「妹いたんだ」
10: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 18:43:12.17 ID:rrRDANmy0
ふと、横目で見た柿島先輩は笑っていた。
それが、なんだか怖くて、私は適当に喋ってその場を去った。
「しいなー、柿島先輩と知り合いだったの?」
11: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 18:52:47.21 ID:rrRDANmy0
友人を張り飛ばしそうになったけど、我慢して一緒に教室へ戻った。
教室へ戻ると、同じ中学だった生徒が声をかけてきた。
「ねね、太田が捕まったらしいよ」
12: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 19:02:25.08 ID:rrRDANmy0
その日の放課後、お姉ちゃんはデートに出かけた。
私には友達の家に宿題をしに行くと言って、
夕飯にミートソースのパスタを作り置いて出かけて行った。
私は、イライラしながらそのパスタを食べている。
13: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 19:10:56.64 ID:rrRDANmy0
太田に殺意を抱いたが、もうすでに捕まっていたのを思い出す。
知らなかった。
こんなこと。
お姉ちゃんは一度だって素振りだってみせていない。
母親にも父親にも言ったことがないはずだ。
14: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 19:19:56.94 ID:rrRDANmy0
お姉ちゃんが帰ってきた。
時刻は9時を回っていた。
玄関に出ると、エース先輩もいた。
お姉ちゃんは担がれるように、立っていた。
15: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 19:25:36.34 ID:rrRDANmy0
「しいなちゃん……」
「虫入るから、早く家に入ってよ」
「うん……」
16: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/09/02(水) 19:35:54.93 ID:rrRDANmy0
「みゆき」
玄関から声を張り上げる。
「は、はいッ」
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