過去ログ - 玉縄「このssは出来そこないだ、評価できないよ」
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18:名無しNIPPER[saga]
2015/09/06(日) 01:18:14.54 ID:NgF43ZrK0
影の間は、広がったり、縮んだりしているが

決してくっ付くことはない。

そう、これが僕らの距離だ。

幾ら会話しても、近づいたと思っても、次の瞬間には離れている。

それでも、聞いておきたい。

「あの、折本さんは聞かないんだね」

「ううん?何が?」彼女は首をかしげた。

「僕が、その、変わったって。」

彼女の顔を見続けることができなかった僕は

長く伸びた、自分の影を見つめる。

「確かに変わったね、最初聞いたとき、私びっくりしたもん」

「…」

「でも、いつかそうなるとは思ってたんだ」

その言葉を聞いて、僕は折本さんへの方へ視線を向けた。

彼女はそれに気づくと、苦笑いを浮かべた。

「だって、玉縄、作ってたじゃん。私そういうの目ざといんだ」

「…気づいてた?」

「そうそう、最初から気づいてた。多分、比企谷も最後らへんは気づいてたんじゃないかなあいつ、ひとを見るのは得意だから」

「そ、そうだったのか」

「だから、これまで通りに接すればいいのかなぁって思ってたんだけど…だめ系?」

ゆっくりと首をかしげる折本さんとは対照的に僕の首はぶんぶん回った。

「いいいい、いや!それでパーフェクトさ!ミッションコンプリート!」

「そっか。でも、ちょっと期待してたんだけどな」

「えっ?」

「だって、比企谷達に頼んで二人きりにしたんでしょ」

「…ぐg」

「ま、玉縄がいいなら、いいけど。じゃあね」

「あっ…」

彼女が離れていく。

影はもう二度とくっつかないのか。

このまま離れるばかりなのか。


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