過去ログ - 魔王子「僕が美しすぎて世界征服とかどうでもいい」
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84: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/09/12(土) 17:57:49.61 ID:sLQ73HxL0
魔王子「…それで、僕の心は何と言っていたのかな?」

姫「それは――」




魔神『だから、私は戦場には出ない』

魔神『争いが嫌いなのだ、私は』



姫「争いを嫌う貴方の本音です。そして貴方は、本当にこの世界から争いを無くしました」

魔王子「…まぁ、人間全体が魔王軍に降伏したわけだから、争いは止むよね」

姫「それでも事実、世界は平和になりました。私、祖国でもこんなに平和な生活を送った覚えがありません」

魔王子「だけど…」

魔王子は弱気に呟いた。

魔王子「人間達は魔神を恐れて争いを止めた。けれどそれは所詮、恐怖支配。人間への抑圧でしかないよ」

そう話す魔王子の表情は自嘲気味だった。
姫には、彼が何故そのような表情をするのかわかった。



魔神『私のような者が戦場に出れば――この姿だけで、人間を恐怖させることも可能だろうな』

魔神『他者に恐怖心を与えるなど不本意。この容姿は、私自身にとっても害悪』



不本意なのだ。
世界中の人々を恐怖させたという事が。


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