過去ログ - 女の子「パパ、なんで神社ではくしゅするの?」 父「はくしゅじゃないよ」
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79:名無しNIPPER[saga]
2015/09/09(水) 21:04:54.48 ID:8n0Z1lTd0

坂道を登り切って振り返ると、眼下に病院が見えた。

病院は一階部分が水没しているようだった。

少女ちゃんはその様子に視線を落とし、少し震えていた。


ぼくはそのまま右に曲がって田んぼの脇道を歩き始めた。

稲はそのほとんどが水没していて、田んぼからは水があふれていた。

左の山から水がとめどなく流れ出てきていた。


少女「ぼく君・・・怖い」

ぼく「・・大丈夫」


ぼくは、少女ちゃんがこれ以上怖がらないように、落ち着いたような口調を必死に作った。

この子を守らなければいけない、と思った。

だが、少し進んだところで、ぼくの目には信じられないものが映った。

いつもは気にも留めなかった小川は、橋が流され濁流と化していた。

ぼく「・・・っく」

少女「・・・ぼく君」


その場でぼくは立ち止まった。

それまで感じなかった少女ちゃんの体重が、急にぼくに重くのしかかった。

止まない雨が、ぼくの視界を曇らせた。


その瞬間、声がした。


「こっち!」




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