過去ログ - 女の子「パパ、なんで神社ではくしゅするの?」 父「はくしゅじゃないよ」
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85:名無しNIPPER[saga]
2015/09/09(水) 21:26:39.45 ID:8n0Z1lTd0

少女ちゃんはその後、すぐに市内の大きな病院に転院した。

少女ちゃんの心臓の病気は、もう手術をしなければ時間が無いという状況だったらしい。

でも、その手術も成功する確率は低い。

そして、手術が成功したとしても、それは短い延命でしかないということだった。

だから少女ちゃんは、手術をためらっていた。

ぼくはそれを知って、罪悪感に襲われた。

そんな状態の少女ちゃんを、ぼくは雨の中連れまわしたのだから。

でも、市内の病院に転院する少し前、少女ちゃんは僕に言った。


少女「わたしのこと、一生懸命守ってくれてありがとう。わたし、勇気出たよ」


それを聞いて、少しだけぼくの心は救われた気がした。


**


それから程なくして、ぼくの村は稲作から離れていった。

あの神社のあった森は切り崩され、造成され、道路が通った。

多くの家庭は、家業を第3次産業に転身し、村を出て行った。

ぼくの家も、少女ちゃんの家も。




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