9: ◆3yYIFUhmZg[saga]
2015/09/06(日) 22:55:11.48 ID:IETocK+S0
貴音「自分では分からないのでしょうが、長く共にした私には分かります」
その言葉を聞いて胸を打たれる。貴音は失敗続きの自分を責めるわけでもなく、横に並びそして励ましてくれている。それだけで涙を流しそうになった。
響「……自分、何でこんなことになっちゃったのか分からないさ」
ようやく出せた本音はきっと自分に言い聞かせるための言葉だった。
貴音「私にはわかります」
響「え?」
貴音「あの夢のことが気になっているのですね?」
――その言葉に大きく目を見開く。
そうだった、貴音の言う通り自分は……自分は。
貴音「その様子を見る限り、私の考えは間違ってはいなさそうですね」
自分たち以外誰もいない廊下に貴音の凛とした声はよく響いていた。
自分は小さく頷く。
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