過去ログ - 水木聖來「わんこのきもち」
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18:名無しNIPPER[saga]
2015/09/12(土) 16:07:35.50 ID:NXG886aPo
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 『――うーん、アタシ達にそんな演技出来るかね?』

 『ご主人がアイドルなんだ。僕達だってそれ位はやってやらないと』

 『そんなもんかなー……?』

そう。何も本当に危険な目に合わせる必要なんて無いんだ。
危なそうなフリをするだけでいい。

 『まぁ物は試しだよ』

 『はいはい。よ……っと』

ハナコさんが咥えていたボールを放り投げる。
僕はそれを一緒になって追い掛けて捕まえる。
今度はしばらくじゃれついた後、また違う方へ放り転がした。

 「あー……癒されるー…………♪」

 「……そうだな」

公園のベンチに座りながら聖來が目を細める。
プロデューサーは僕らと言うより、癒されてる聖來を眺めて癒されているようだ。

 「ハナコちゃんも可愛いなー……良いなー……」

 「わんこが拗ねるんじゃないか」

 「えー? そんな事無いよー。ね、わんこー?」

 『どうかな』

凛さんからついでにと散歩を頼まれた。
そういう体で事を運ぶのに随分と苦労してしまった。
さて、ここで失敗する訳にはいかない。上手くやろう。


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